世界を幸せにする広告 ―GOOD Ideas for GOOD―
汐留のアド・ミュージアム東京では現在、「世界を幸せにする広告 ―GOOD Ideas for GOOD―」と題した企画展が開催されています。
社会課題の解決に取り組んでいる世界の優れた広告作品が紹介されたこの企画展、実は7月30日(土)まで、つまりあと10日ほどで終了です。
(5月中旬から始まっていたものの、僕も最近になってようやくじっくり回ることができました…)
本当はアド・ミュージアムの大きなスクリーンでぜひご覧いただきたいのですが、残り10日で現地に行ける方も残念ながら多くないと思うので、僕にとって特に印象的だったものを中心に、オススメの10作品をピックアップして紹介します。
愛にレッテルは貼れない / Love Has No Labels オートコンプリートの真実 / The Autocomplete Truth ヘアー・フェスト / The Hair Fest ネイチャーバーコード / rice-code 8億5百万人の名前 / 805 Million Names ヘルプ! 私は命を助ける活動に参加したい / Help! I want to Save a Life ELOテディベア / ELO Teddy Bears #LikeAGirl 世界一の仕事(母の愛) / Best Job ハッピーバースディ 3.11 / Happy Birthday 3.11
(広告賞を多数受賞している有名作品ばかりなので、すでにご存じだという方も多いかと思いますが、その点はご容赦ください)
もくじ
- 「違うアイデンティティを持っていても、私たちはみんな同じ人間だ」多様性の象徴としてのレントゲン画像
- オートコンプリート機能そのままの画像を女性の口に見立てて…女性への差別意識を明らかにしたキャンペーン
- 25cm以上の髪の毛を寄付すればフェスに無料で入場! 小児がん支援団体のウィッグ(かつら)寄付プロジェクト
- 観光名物「田んぼアート」を撮影すれば地元産のお米が買える!
- イブラヒモビッチがゴール直後にタトゥーだらけの体で訴えた、飢餓に苦しむ8億人の存在
- 骨髄ドナー登録のハードルを下げ、手間も時間もコストもかからない画期的な仕組み
- 子どもが寂しいと感じた時にテディの足を押せば「WhatsApp」で家族や友人とつながる
- 「女の子らしく」という言葉を再定義して、女の子たちが誇りを持てるような素晴らしい言葉に
- 世界でいちばんたいへんな仕事は、世界でいちばん素敵な仕事
- 2011年3月11日に生まれた子どもたち、そしてその家族の写真とストーリーを通して、命の大切さと未来への希望を伝えるプロジェクト
「違うアイデンティティを持っていても、私たちはみんな同じ人間だ」多様性の象徴としてのレントゲン画像
タイトル:愛にレッテルは貼れない / Love Has No Labels
オートコンプリート機能そのままの画像を女性の口に見立てて…女性への差別意識を明らかにしたキャンペーン
タイトル:オートコンプリートの真実 / The Autocomplete Truth
■参考記事:え、ソコ!?思いがけないところに潜む、女性への差別意識を明らかにしたキャンペーン – 世界のソーシャルキャンペーン WORLD’S SOCIAL CAMPAIGN
25cm以上の髪の毛を寄付すればフェスに無料で入場! 小児がん支援団体のウィッグ(かつら)寄付プロジェクト
タイトル:ヘアー・フェスト / The Hair Fest
■参考記事:入場料は「ロン毛」! メタルファンの髪で、がんと闘う子どもたちのウィッグをつくるライブイベント「HAIRFEST」 | greenz.jp
観光名物「田んぼアート」を撮影すれば地元産のお米が買える!
タイトル:ネイチャーバーコード / rice-code
■参考記事:世界初の「お米が買えるポスター」風景を即座に売り場へと変える画期的なアプリ「Rice-Code」|U-NOTE [ユーノート]
イブラヒモビッチがゴール直後にタトゥーだらけの体で訴えた、飢餓に苦しむ8億人の存在
タイトル:8億5百万人の名前 / 805 Million Names
■参考記事:世界が抱える問題にイエローカード! 名門サッカーチームで活躍するスター選手が、試合中にタトゥーだらけの体を見せて訴えたかったことは? | greenz.jp
骨髄ドナー登録のハードルを下げ、手間も時間もコストもかからない画期的な仕組み
タイトル:ヘルプ! 私は命を助ける活動に参加したい / Help! I want to Save a Life
子どもが寂しいと感じた時にテディの足を押せば「WhatsApp」で家族や友人とつながる
タイトル:ELOテディベア / ELO Teddy Bears
「女の子らしく」という言葉を再定義して、女の子たちが誇りを持てるような素晴らしい言葉に
タイトル:#LikeAGirl
世界でいちばんたいへんな仕事は、世界でいちばん素敵な仕事
タイトル:世界一の仕事(母の愛) / Best Job
2011年3月11日に生まれた子どもたち、そしてその家族の写真とストーリーを通して、命の大切さと未来への希望を伝えるプロジェクト
タイトル:ハッピーバースディ 3.11 / Happy Birthday 3.11
■参考記事:テクノロジーやニューメディアで世界的な社会課題をいかに解決できるか。「Social Good Summit(ソーシャルグッド・サミット)」東京ミートアップ【イベントレポート】 | アットカフェ
以上10作品を紹介してきましたが、「世界を幸せにする広告 ―GOOD Ideas for GOOD― 」の広告作品は「人権」「環境」「差別・格差」「交通安全・地域活性化」「医療・健康」「教育・ヒューマニティー」「東北」などのテーマ別で展示されています。
アド・ミュージアムの公式ホームページには以下のような素敵なメッセージもありました。
今回、アド・ミュージアム東京では「世界を幸せにする広告 ―GOOD Ideas for GOOD―」と題して、社会課題に取り組んでいる世界の優れた広告作品をご紹介します。
いま、世界の広告コミュニケーションに新しい潮流が生まれています。「商品・サービスを売る」広告から「社会課題を解決する」広告へ。そうした潮流のなかで、「for GOOD(いいことのために)」は、21世紀の広告のキーワードとなっています。
「for GOOD」、すなわち社会のために私たちに何ができるかという、ともすれば毎日の生活に埋もれて忘れ去られがちな大事な概念を、広告が訴えはじめているのです。
多くの人を振り向かせ、世の中の問題をみんなにわかりやすく伝える。感情に訴え、強くコミットさせる。そんな広告のノウハウを注ぎ込んだグッドアイデアが、多くの人々を巻き込んでいます。
今後、企業やブランドにとって、「for GOOD」はその存在価値・意義を社会に訴求し、社会と繋がる重要な施策として広がっていくであろうと私たちは確信しています。
しかし、日本ではこのような潮流が一般の人はもとより、メディアにもまだあまり認知・理解されていない現状があります。そこで、アド・ミュージアム東京では、独自企画として「for Good」を取り上げ、今回の企画展を立ち上げました。
以下動画とあわせて、気になるテーマの広告をぜひ。
▼世界を幸せにする広告 ―GOOD Ideas for GOOD―(7月30日まで)
http://www.admt.jp/exhibition/program/2016_forgood.html
<NPOのWebマーケティングに関して>
以下は昨年の夏に登壇したNPOサマースクールの講演スライドです。微力ではありますが、できる範囲でNPOの方々のお力になれればと思っていますので、何かあればいつでもお声がけください。