子どもが生まれると、特にママの方は子どもとずっと一緒に過ごすことが多くなりますよね。
子どもが保育園や幼稚園に入ると状況は変わりますが、それでも自分だけの時間をまとまって取るのはなかなか難しいのが現実…私もいま1歳半の子どもがいるので、これを日々実感しています。
ですが、今月のはじめに、産後初めて2泊3日で台湾にひとり旅に行くことができました!
こちらは、帰国後の私のツイート。
息子(1歳半)、3日間も私がいなくて大丈夫かな?と心配だったのですが、むしろ私がいる時よりもご飯も寝かしつけもスムーズだったらしく…今日、家に帰って「ただいま!」って息子に言ったら、はじめ「え、誰…?」みたいな顔されてちょっと寂しかったです。。夫の育児力が高すぎる😅
— 佐藤 茜 (@AkaneSato) 2018年10月2日
私はもともと旅が好きで、出産前は一人でも夫婦でもよく旅行に行っていました。今回は、夫からの提案もあり、ママになって初めてのひとり旅にチャレンジしてみました。
夫のワンオペ育児、大丈夫かなぁと思っていたんですが、全く問題なかったです!
「ママひとり旅」で感じたメリット
心身ともにリフレッシュできる
うちは子どもがよく夜中に起きるので、出産後、朝まで一度も起こされずまとまって睡眠を取れたことはほとんどありません。慣れるとそんなに気にならないのですが、今回のひとり旅で久しぶりに一人でぐっすり寝ることができて、かなりリフレッシュできました。やっぱり睡眠大切ですね…!
子連れだったら難しいところにも気軽に行くことができて、自由気ままに楽しく過ごせました。
例えばこの写真は、台北市内にある山を30分くらいかけて登り、人でぎゅうぎゅうの展望台から撮ったもの。1歳児を連れてだったら、行こうと思わなかったはずです。
1時間くらい滞在して、夕焼けから夜景に移り変わるまでの時間を堪能できました。
夫の育児力があがる
夫は7ヶ月間育休も取得していますし、かなり家事育児はやってくれる方です。それでも今回、ふだん私の方で担当していたタスクも夫がひとりで全部通して経験することで、全体感が分かり、さらに家事・育児のレベルがあがったとのことでした。
今後、私になにかあって入院することになったり、遠出することになっても、夫ひとりで子どもをみられると思うと安心感があります。
ママの方が主に育児を担当しているご家庭では、パパがワンオペ育児を経験することでママのふだん苦労が分かり、夫婦のチームとしての結束も強くなるのではないでしょうか。
母親や妻ではなく、「ひとりの人間としての自分」を意識できる
女性の場合は特に、子どもが生まれてからは「母親」としてのアイデンティティを強く意識することが多くなりがちですよね。
ひとり旅、特に文化や言語の違う海外に行くことで、ふだん意識しているアイデンティティを忘れて、ひとりの個人としての自分と向き合いやすくなると思います。
私は今回の旅行中、何冊か本を読んだのですが、そのうちの一冊は人類の未来という壮大なテーマを扱っている「ホモ・デウス」でした。異国の地で本書を読むことで、より日常から離れた思考や内省ができた気がします。
台北市内のカフェをはしごして、のんびりできました。
台北の迪化街にあるスタバ、重厚感がすごい。1926年に造られた建物をリノベーションしているとか。台湾限定のバラのティーラテ、美味しかった🌹 pic.twitter.com/FGm7mFQ94W
— 佐藤 茜 (@AkaneSato) 2018年10月8日
安心してひとり旅に出るための準備
私のように、小さい子どもを育てているママにこそおすすめしたいひとり旅。ですが、子どもと長時間離れるのが初めてだと、心配になる点も多いですよね。旅行前と旅行中に気をつけたいポイントはこんなところかなと思います。
日頃の夫婦の信頼関係が一番大事
「ママひとり旅」は、なんといってもパパの協力なしには成立しません。旅を実現するまでのステップとしては、以下の流れが重要だと考えています。
- ふだんから夫婦でお互いの悩みや考え、目標などを共有して、気軽に話し合える関係をつくる
- 休みの日に、半日や一日など交代して子どもをみるようにして、夫婦双方がワンオペ育児とひとり時間に慣れておく
- ママひとり旅の実現
これは、パパがひとり旅に出る時もきっと同じですね。
このステップをふまないでひとり旅に行ってしまうと、残された方に不満が溜まったり、子どもに何かあった時に対応できなかったり、といった問題が生じてしまいます。
このステップはどうやったら実現できるのか…とお悩みのママ・パパも多いかもしれませんが、このブログでは、追々そのあたりの話も書いていきたいと思っています。
旅行中はいつでも連絡がとれるようにしておく
パパや子どもといつでも連絡を取れるようにしておくのも、安心して旅を楽しむためのポイント。私は現地で使えるwifiルーターを空港で借りていきました。
旅行先を選ぶ時も、よっぽどのこだわりがないかぎり、電波の届かない僻地には行かないというのも意識しておきたい点です。
キャンセルすることも想定した旅行計画を
お子さんの急な体調不良で、予定を変更することってよくありますよね。
お子さんが小さいうちのママひとり旅は、急に旅行がキャンセルになっても惜しくない予算でプランを組んだ方がいいかもしれません。
私の今回の台湾旅行も、LCCで行く安いプランで、宿泊先もビジネスホテル的なところにしました。
あとは、直前でもキャンセルができるプラン、ある程度お金が戻ってくるプランなど、行けなくなることを想定して計画を立てるのがおすすめです。
「ママ閉店」どころか、「ママ3日間の臨時休業」!?
少し前、Twitterで「ママ閉店」という言葉が議論を呼んだことがありました。
詳しくはこちらの記事を。
育児中の「ママ閉店」Twitter投稿巡り、議論。「ママ」の看板は24時間下ろせないの?
https://www.huffingtonpost.jp/2018/08/31/motherhood-close_a_23511581/
一日の家事を一通り終えた後の夜などに「ママ」としての役割を一旦休み、自分の時間を過ごすことを「ママ閉店」と表現している方が多いようです。今回の私のママひとり旅は「閉店」どころか「3日間のママ臨時休業」レベルですね(笑)
この「ママ閉店」の炎上を見て、日本は、母親が休んだり、遊んだりすることにまだまだ風当たりが強い社会だと感じました。
私の場合、子育ては20年、夫婦での生活は60年くらい続くので、途中で疲れて家庭崩壊なんてことにならないように、適度に手を抜いて、休みながらやっていきたいと思っています。
子どもを生む前はよくひとり旅をしていたけど、最近は全然行ってないなぁというママは、ぜひ一度「ママひとり旅」、考えてみてはいかがでしょうか。
パパからママに提案してみても、きっと喜ばれると思います。