子育て

妊娠・出産・子育てに関する、夫婦で一緒に読みたい本3選

4月に男の子を出産し、はや2ヶ月。いまのところ子どもも私も元気で、親子3人で新生活を楽しんでいます。
 
初めての妊娠・出産で分からないことだらけだったので、妊娠・出産・子育てをテーマにした本やマンガをよく読んで心の準備をしてきました。面白かったもの・勉強になったものは夫にも勧めて読んでもらっていたのですが、同じ本を読んだことで、出産の準備を進める際の共通言語ができてよかったです。
 
何十冊か読んだ中で、特に気に入って何度も読み返した本をまとめてみました。難しい本ではなく、コミックエッセイ2冊とエッセイ1冊なので、つわりで体調が悪い時や産後の忙しい時にも読みやすいかなと思います。
 

妊娠・出産・子育てに関する、夫婦で一緒に読みたい本3選

ニンプ道

イラストレーターのたかはしみきさんによる、ご自身の妊娠・出産体験を綴ったコミックエッセイ。情報量は多いのですが、かわいいイラストで書かれているのでとても読みやすく、勉強になります。本の作りは、マンガがメインで、たまにコラムが入るスタイル。
 
妊娠発覚から産後3,4ヶ月頃まで、かなり詳細にたかはしさんの体験(不妊治療、妊娠発覚、つわり、検診、育児グッズ購入、里帰り等)が書かれています。私も夫も繰り返し読んで、出産までの道のりをイメージするのに役立てていました。
 
ただ、たかはしさんの旦那さんがとても忙しい方のようで、あまり育児・家事には参加していなかったので、そこは参考にしない方がいいかも…(笑)
 
たかはしさんは他にも、今の旦那さんとの同棲生活を書いた「つれづれふたり暮らし」、結婚式をあげるまでを書いた「結婚式っておもしろい!?」というコミックエッセイを出版されていて、これも私自身が同棲・結婚する時にかなり参考にしました。

また、「ニンプ道」の続編になる育児編「東京ひよっ子3人暮らし」「ますます! 東京ひよっ子3人暮らし」「カアチャン本舗 3さいくん育ててます」もおもしろかったです。たかはしさんの息子さんがとってもかわいいくて、成長の過程を追っているうちに、なんだか愛着がわいてきます。

うちも男の子なので、こちらもまた今後、何度も読み返しそうです。

 

産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート

こちらは特に男性におすすめの本です。奥さんが2人目のお子さんを出産した時の状況を、パパ視点で綴ったコミックエッセイ。

失敗したり、奥さんと衝突したりしながら、筆者のダイチさんが「イクメン」として成長していく、というストーリーで、マンガの間にママ視点、パパ視点のコラムが入っています。悪露(おろ)などの産後の体の変化や、奥さんのお母さん(義母)との関係性など、パパに知っておいてほしい、考えてほしいテーマが多く取り上げられてました。
 
私の夫も繰り返し読んでいて、産後の私への接し方の参考にしていたみたいです。そのおかげもあってか、いまのところ、産後は特にケンカもせず、お互い協力しながら育児ができています。

 

きみは赤ちゃん

作家の川上未映子さんによる、妊娠・出産体験記。こちらはエッセイでわりとボリュームはあるのですが、さすがは芥川賞作家の川上さん、独特の感性による描写がおもしろくて、一気に読めてしまいます。
 
川上さんはつわりがかなり重く、つわりが終わった後によくある食欲増進も激しく、産後の睡眠不足・疲労もひどい、という、かなりエクストリームな妊婦・産後生活だったようで、この本を読むと「私も大変だけど、川上さんに比べたら楽だなぁ…」と思えてなんだか安心できました。
 
マタニティ・ブルー期間に感じたことも克明に描写されているので、ここに共感する方も多いみたいです。私は妊娠中、出産後もわりと精神は落ち着いていたのですが、ホルモンバランスの変化でいつ不安定になるか分からないなぁと思っていたので、この部分も早い段階で読めてよかったです。
 
この本は、上記で紹介した2冊に比べると読むのに時間がかかりますし、かなり女性目線の内容で、夫にもまるまる一冊読んでもらうのは大変かなと思ったので、「夫婦の危機とか、冬」、「父とはなにか、男とはなにか」、「夫婦の危機とか、夏」の3章だけ付箋を貼って、その部分だけ読んでもらいました。

川上さんの旦那さんも作家で、一般的な男性に比べるとかなりのイクメンなのですが、それでも川上さんはイライラしてかなり衝突してしまっていたようで、この3章にはそのあたりの話が詳しく書かれています。夫には「私もホルモンバランスの乱れでこの本に書かれているような感じになるかもしれないけど、心の準備をしておいてね!」って伝えておきました。
 
そんな感じで妊娠・出産の辛い部分が詳しく書かれているのですが、出産の待ち遠しさや赤ちゃんと過ごす日々のかけがえのなさの描写も素晴らしく、読んでいて胸が熱くなります。
 
赤ちゃんが1歳になるまでのお話なので、子どもが2ヶ月の私はこの本もまた何度も読み返してしまいそうです。
    
また、子育てに特化した内容ではありませんが、以前ご紹介したワーキングカップルの人生戦略も、共働き夫婦の「生活術」が詳しく書かれていて、夫婦でぜひ読みたい一冊です。

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この2ヶ月間、もちろん大変なこともありますが、子どもと一緒の生活がとても楽しく、夫婦で毎日幸せを噛み締めています。これからの子どもの成長もとても楽しみです!
 
 

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佐藤 茜
2歳児の子育てをしながら編集・マーケティングまわりで活動中。NPO法人ETIC.が運営するDRIVEメディアの編集長。 大学卒業後、人材系ベンチャーで新規事業立ち上げやマーケティングを担当。ニューヨーク留学、東北復興支援NPO、サンフランシスコのクリエイティブ・エージェンシーでのインターン、衆議院議員の広報担当秘書等を経験。 より詳しいプロフィールはこちらから↓
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