約2年前から文部科学省 大臣官房で広報戦略アドバイザーを務めさせていただいていますが、企業、NPO、そして政治・行政などのセクターを越える経験は貴重だなぁと改めて実感しています。
セクター横断的な課題解決に取り組む「トライセクター・リーダー」はまさに僕が目指している方向性の1つですし、良質で戦略的な官民連携をもっと加速させるため、一般社団法人 日本GR協会の事務局も最近始めました。
また、妻の茜(@AkaneSato)が2014年に書いたこの記事は、今でも定期的に読み返しています。
政府にしか解決できない課題は年々減っており、民間や個人が関わり、解決する課題が増えてきていると感じます。また、グローバル化等でビジネスが複雑化し、企業間の競争も激化しているために、必要とされる人材の幅も広がっています。
企業、政府、非営利組織の境界は年々曖昧になってきており、持続的な発展のためには全てのセクターでの知見を集結させることが必要になってきているのだと思います。
そして、文科省での仕事を通じて今強く思っているのは、「官×民の複業をもっと増やしていきたい」ということ。
文科省の広報戦略アドバイザーは僕が1人目でしたが、官民協働海外留学創出プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」広報・マーケティングチームリーダーの西川 朋子さん、そして教育&ICTを中心に多方面で活躍中の寺西隆行さんが複業で仲間に加わってくれて、昨年度からは3人体制です。
ちなみに僕は、非常勤国家公務員として週2日は文科省、残りの週3日はこれまでどおりループスの正社員なのですが、このような官×民 複業のビジネスパーソンはまだまだ少ないのではないでしょうか。
また、行政の民間人登用に関する素晴らしい事例として、宮崎県日南市のキーパーソンをまとめた記事も以前書きましたので、よろしければこちらもぜひ。
ということで、転職はもちろん、複業でも、官公庁に関わるビジネスパーソンが増えるといいな…と思っていたところ、厚労省の以下求人が結構注目されているみたいで、多くの方々からご連絡をいただきました。
【「Webマーケター」を募集します!】
厚労省HPデザインの見直しや、アクセス解析などを中心とするデジタル広報のスペシャリストを募集中。締め切りは、9月4日 (金)。国民の皆さまに「分かりやすい」と思っていただけるサイト作りを担ってみませんか?#Webマーケター#広報https://t.co/iMK9CsHa3x pic.twitter.com/1brpmdSxdo— 厚生労働省 (@MHLWitter) August 24, 2020
他にも、この記事のタイトルに書いたような、Web・広報などのコミュニケーション分野に関わる求人って意外とあるんです。普通に公開されている情報なのですが、こういうのって残念ながら、目にする機会がほとんどないですよね…(苦笑)
ということで、僕が知っているものを簡単にまとめてご紹介します。9月〜11月からのポジションということで、応募受付期間が非常にタイトですが…興味ある方はぜひ見てみてください。
週1日からOKのポジション、そして文化庁の広報責任者もありましたよ!
もくじ
【週1もしくは週2】資源エネルギー庁 長官官房 総務課 調査広報室 専門職員
職務内容
エネルギー政策の戦略的広報・教育に係る業務
- エネルギー政策の広報戦略の企画、広報の実施、効果の分析
- エネルギー教育/若年者向け広報の企画、実施、効果の分析
- 広報・教育コンテンツの作成
求める人材
エネルギーに関する知識は問いません
- 広報に関する実務経験を3年程度以上お持ちの方
- 教育関係の業務に携われた経験もお持ち方
<詳細>
https://www.meti.go.jp/information/recruit/others/hijyokin/2020/10/20200903001.pdf
<経済産業省 その他の求人>
https://www.meti.go.jp/information/recruit/others/index.html
文化庁 政策課 企画官(文化発信室長)
職務内容
- 「文化遺産・観光コンテンツバンク構想」の推進
- 全国の文化・観光資源を利活用するための文化遺産オンライン構想のデジタルアーカイブ化の推進
- 文化庁の戦略的な広報(HP、各種イベント、長官記者懇、広報紙、Twitter等)に関する総括業務
求める人材
- 新規分野であっても興味を持って積極的に取り組める柔軟な気質を有する者
- コミュニケーション能力及び実務能力が高く、豊富な現場経験に基づく幅広い視野を有する者
- 広報に関する企画や組織マネジメント対応、国内外への情報発信、デジタルアーカイブの状況についての知識・経験を有する者
<詳細>
https://www.mext.go.jp/content/20200826-mxt_jinjisou01-000009595_1.pdf
<文部科学省 その他の求人>
https://www.mext.go.jp/b_menu/saiyou/
厚生労働省 大臣官房 総務課 広報室 WEBマーケター(広報分析専門官)
職務内容
厚生労働省ホームページ関係業務への対応
- 次期厚生労働省ホームページ更改に向けた厚生労働省ホームページのデザイン見直し
- アクセス数の解析(離脱率の分析)をはじめ、マーケティングの観点を踏まえた日常的なホームページ全体の掲載情報に関する保守・管理の業務
- 広報効果を意識したホームページ作成のための各部局担当者向けの手引き作成や研修実施業務
求める人材
- WEBマーケティングやメディア運営の経験(5年以上)を有する方
- ワード、エクセル(表計算・グラフ作成)、パワーポイント操作が可能な方
- HTML、CMS、アクセス解析ツールを使える方
<詳細>
https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/ninki-kouhou-bunseki.html
<厚生労働省 その他の求人>
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/
内閣府 大臣官房 番号制度担当室 上席政策調査員
職務内容
番号制度担当室の次の業務に係る専門的事項の調査及び分析に関する事務
- 「経済財政運営と改革の基本方針 2020」(令和2年7月17日閣議決定)で示されたマイナンバー制度の抜本的改善を踏まえた、各種取組に関する広報業務
- マイナンバー制度の広報活動に係る調達業務等
求める人材
マイナンバー制度の広報活動及び利活用の推進に意欲があること。以上に加えて以下の①又は②のいずれかの要件を満たす方。
- 民間企業における広報、マーケティング、リサーチ又は国際関係業務に関する実務経験(原則5年以上)
- マイナンバー制度のインフラの利活用が期待されている金融、社会保障又は地方行政等の分野で経営企画業務、調査・分析業務に関する実務経験(原則5年以上)
<詳細>
https://www8.cao.go.jp/jinji/saiyo/sonota/20200821_number.pdf
<内閣府 その他の求人>
https://www8.cao.go.jp/jinji/saiyou.html
内閣府 政策統括官(経済社会システム担当)
職務内容
政策統括官(経済社会システム担当)付参事官(共助社会づくり推進担当)では、国民生活の安定及び向上に関する経済の発展の見地からの基本的な政策のうち公共分野における民間非営利団体等の参加及び多様な主体の連携の促進による共助社会づくりの推進に係る政策の企画及び立案並びに推進に関すること、市民活動の促進に関することをその事務としています。
その一環として、特定非営利活動法人に関する施策や法人情報等を掲載した内閣府NPOホームページ、ポータルサイト及び法人・施策データベース(以下、当サイトと記載)を運用しています。
今回募集する職員の職務内容は、当室の担当している業務のうち、当サイトの管理に関する以下の業務です。
- 更改(リプレイス)に関して、政府共通プラットフォームへの移行を踏まえ、委託業者と要件定義及び仕様書の作成等についての調整
- 当サイトでは特定非営利活動促進法に即した形で改修を行っていく必要があり、その改修業務を業者委託で行っていく際の調整
- 当サイトの情報掲載作業
- 上記の他、共助社会づくり推進担当内の係長級職員として、参事官及び参事官補佐を支えつつ、調整業務等を実施
求める人材
- システム更改及びアプリケーション設計・開発に通算して5年以上従事した経験を有している者又は同等の業務の経験のある方で、Webサイト(システムを含む)をわかりやすく、かつ、コンテンツを充実させるための改善・改良を行う能力を有する方
- 非営利セクターの活動や組織の実態及び制度に関する知見を有していることが望ましい
<詳細>
https://www8.cao.go.jp/jinji/saiyo/sonota/20200818_keizai_sys.pdf
<内閣府 その他の求人>
https://www8.cao.go.jp/jinji/saiyou.html
以上、官公庁のWEB・広報などのコミュニケーション分野に関わる5件の求人情報を紹介させていただきました。
「官公庁の採用ポジションってこんなに多かったの!?」って僕自身が思うくらい、上記以外にも本当にたくさんの求人があります。
日々情報が更新されていて、僕も全然追いきれないので、興味をお持ちの方はぜひホームページで直接見てみてくださいね。
Webや広報をはじめ、コミュニケーション分野の重要性がさらに高まることは間違いありませんし、改めてこれからも、自分の持ち場で頑張っていきたいと思います。
僕は文科省では以下のような形で動いているので、詳細を聞きたいとか、何かご一緒できそうな方がいらっしゃれば、お気軽にお声がけください!
今回の内容と近いテーマの記事
加藤たけし(@takeshi_kato)&佐藤茜(@AkaneSato)夫婦の情報発信
インターネット、マーケティング、テクノロジー、コミュニティデザイン、NPO、地域活性、政治・行政、海外、新しい働き方などのテーマにおいて、加藤たけし&佐藤茜の夫婦2人で情報発信しています。
更新情報は以下からもぜひ。
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これからもできる範囲で記事執筆を頑張りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。