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RESAS(リーサス):地方創生のための「情報の支援」

 
内閣官房まち・ひと・しごと創生本部から地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」の発表がありました。各地域の人口の変化や人の流れ、企業活動のデータを図やグラフで分かりやすく表示するサイトとのこと。
 

地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」
https://resas.go.jp/
※Google Chromeじゃないと見られないそうです。

 
もとは各自治体が「地方創生」のための施策を考える時に、参考にしてもらうために作ったサイトらしいのですが、地方自治に関わる方以外にも役に立つ情報がたくさんあったので、私が考えた使用例をいくつかご紹介したいと思います。
 
 

「人口マップ」「観光マップ」「自治体比較マップ」の3つのメニュー

 
メニューは大きく分けて「人口マップ」「観光マップ」「自治体比較マップ」の3つに分かれていました。その大項目の下にさらに小項目がいくつかあります。

たとえば「人口マップ」なら、「人口構成」「人口増減」「人口の自然増減」「人口の社会増減」「将来人口推計」など。

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3つの中で1つずつ項目を選んで、実際に使ってみた例が以下です。

 

あなたの町には、どこから来て、どこへ行く人が多い?

 
昨年、増田寛也さんの書籍「地方消滅」が注目を集めた際、その前年の2013年に人口減少数が全国トップになった自治体である神奈川県の横須賀市も少し話題になりました。
(ちなみに横須賀市は2014年、転出超過数17位まで回復しています)

<参考記事>
横須賀市で限界集落が生まれた理由「日本で最も人口減が進む都市」の実像
http://toyokeizai.net/articles/-/45714

その横須賀市の人口の社会増減をRESASで見てみる(「人口マップ」ー「人口の社会増減」)と、こんな感じでした。横須賀市への転入が多い市町村と、転出が多い市町村が分かります。

転入の1位が京都の舞鶴市、転出の1位が埼玉県の和光市。他の都市を見てみると分かりますが、大抵は近くの都市か、東京などの大都市に移動する人が多い中で、横須賀市の場合はそれに該当しない市町村が並んでいます。(この段階でなぜだか分かった人はすごい!)

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このメニューでは、男女別、年代別の人口移動も見ることができるので、さらに細かく見ていきます。「男性/20歳代未満」の転出が多いのは以下の地域でした。

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調べてみると、ここに出てくる市町村には全て自衛隊の駐屯地がありました。横須賀市は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊全ての拠点があり、陸上自衛隊高等工科学校もあるのでこういう結果になったのでは…というのが私の仮説です。

こういった仮説を立てながらデータを見ていくと結構面白いです。

 

ディズニーランドがすいてるのはいつ?

 
次に「観光マップ」の中の「メッシュ分析」というメニューを使ってみたいと思います。人の流れを見える化し、その場所に滞在している人口を細かく確認することができるようです。

人が多いところと言えば…ディズニーランドかな? ということで、ディズニーランドのあたりの人の流れを見てみます。

任意の地点を囲って、そこの流動人口を見ることができるとのことなので、だいたいディズニーランドとディズニーシーのあたりはここかなというところを囲ってみます。

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平日の月ごとの流動人口はこんな感じでした。やはり学生が休みに入る3月と8月が多いですね。

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休日だとあまりその傾向はないですね。並びたくないなら1月2月が狙い目でしょうか。(寒いから人が少ないんだと思いますけど…)

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時間別だとこんな感じ。18時に少し盛り上がりがあるのは「アフター6パスポート」の影響でしょうか。

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「メッシュ分析」では、いくつかの地点を選んで比較もできます。東京のディズニーリゾート付近と大阪のUSJ付近を比べるとこんな感じでした。USJは7月から明らかに人が増えています。

なぜかな?と思って調べたら、USJでは2014年の7月に「ハリーポッター」ゾーンがオープンしていました。なるほど。

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「人口メッシュ」はヒートマップ的な感じでも人の多いところを見られるので、新規出店や広告を出す際の目安にもなりそうです。

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スタートアップが多い町は?

 
最後に「自治体比較マップ」の「創業比率」を見てみます。(創業比率は、新設企業の既存企業に対する割合)

スタートアップ都市として最近特に注目されている福岡市を調べてみたいと思います。人口が少ない市町村ほど有利な指標だと思うので、福岡市の人口である146万人とだいたい同じくらいの人口である京都府京都市と神奈川県川崎市と比較してみました。

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2012年までのデータですが、やっぱり高いですね(福岡市は青の線)。今はもっと高くなっているかもしれません。

ランキングで見るとこんな感じ。

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他にもいろんなメニューがあるので、お時間のある方はぜひ見てみてくださいね。ビジネスはもちろん、学校の先生が社会科の授業で教材として使ってもいいのでは、と思いました。

 

地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」
https://resas.go.jp/
※Google Chromeをご利用ください。

 

あと、本文中でも紹介しましたが、地方創生に関心のある方はこちらもぜひ。

 

<今回の記事と近いテーマのブログ記事>

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About The Author

佐藤 茜

1984年福島県生まれ。大学卒業後、人材系ベンチャーで新規事業立ち上げやマーケティングを担当。ニューヨーク留学、東北復興支援NPO、サンフランシスコのクリエイティブ・エージェンシーでのインターン等を経て、衆議院議員の広報担当秘書に就く。NPO法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)パートナー。 より詳しいプロフィールはこちらから↓

One Response to 地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」がおもしろい

  1. とらっきー より:

    どことは言いませんが、政府の某部署の方がRESASの民間活用事例として、
    この記事を褒めてらっしゃいました。

    地方創生を進めていくためにも、民間からの政策提言はこれから更に重要になるとのことなので、
    佐藤さんには今後もよろしくお願いしたいとのことです。

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