社会

準備のいらない読書会。アクティブ・ブック・ダイアローグは短時間で深い学びを得られる読書法

SNSなどで面白そうな本を見つけてすぐに買うものの、時間がなくてそのまま積ん読に…ということってよくありますよね。私もどんどん未読の本が溜まっています。。

最近、そんな方におすすめの読書法を体験する機会があったので、ご紹介したいと思います。

アクティブ・ブック・ダイアローグという新しい読書のしかた

アクティブ・ブック・ダイアローグは、1冊の本を何人かで分担して読んで、その内容を共有し合うというスタイルの読書法です。

簡単に流れをまとめると、以下のようなステップになります。

  1. テーマとなる本を1冊用意し、分割(裁断)する。
  2. 分割した本を参加者に割り振る。
  3. 各自、担当する部分を読んで、内容を紙にまとめる。
  4. 紙にまとめた内容を発表して共有する。
  5. 気になった部分を参加者みんなでディスカッションする。

正式なやり方は、公式サイトに掲載されています。

未来型読書法 アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)公式サイト
http://www.abd-abd.com/

アクティブ・ブック・ダイアローグを実際に体験してみて

私が参加したのは、ベストセラーになっている「ホモ・デウス」をテーマにしたアクティブ・ブック・ダイアローグ。

この「ホモ・デウス」、上下巻2冊で500ページ以上というボリューム…。私はKindle版で持っているものの、途中までしか読み進められていなかったので、ちょうどいい機会だと思って参加しました。

こちらが分割されたホモ・デウス。
アクティブ・ブック・ダイアローグ

参加者は10人だったので、一人あたりだいたい50ページくらいを読むことに。
今回は1時間でそれぞれが担当する部分を読んで、紙にまとめるというやり方でした。

これがけっこう大変で、1時間があっという間に終わりました。要点を紙にまとめて発表するというタスクがあるので、アウトプットを意識しながら集中して読むことができます

こちらは発表タイムの様子。

アクティブ・ブック・ダイアローグ
参加の皆さんの知見も交えながら本の内容を解説してもらえて、とても楽しく知的刺激に満ちた時間でした。

このアクティブ・ブック・ダイアローグ、参加者の興味や主観というフィルターを通して本の内容を学ぶので、本のチョイス以上にどんな人が参加するかが重要だと感じました。なので完全にオープンなイベントにするより、その本に興味がありそうな方や、ある程度バックグラウンドが分かっている方と実施した方がいいかもしれません。企業の研修とも相性がよさそうです。

また、準備がいらないとは言っても、1冊は本を準備してそれを裁断しなくてはならず(会場等の準備もですね)、そこは主催のSVP東京代表の藤村さんがご対応くださいました。ありがとうございました!

同じ回に参加したFutureEdu Tokyoの竹村さんもブログを書かれていましたので、こちらもぜひ。

事前準備ゼロで、楽しめる読書会。アクティブ・ブック・ダイアローグ (ABD) という新しい学びの形 — Future Edu Tokyo
http://www.futureedu.tokyo/education-news-blog/2018/9/30/active-book-dialogue-with-homodeus

短時間で読む&学びを共有するという新しい読書法

アクティブ・ブック・ダイアローグと似た読書の方法として「ペア読書」というのもあるそうです。これは、2人で同じ本を用意し、各自30分で読み切って、そのあと本についてディスカッションするという方法とのこと。こちらのnoteで紹介されていました。

『ペア読書』という最強の読書法を見つけたので図解します。
https://note.mu/1000tea_/n/nc4b9f41aee56

アクティブ・ブック・ダイアローグもペア読書も、根底に「時間はないけれどもっと本を読みたい」「読んだあとにディスカッションすることで学びを深めたい」というニーズがありますね。

これからもこういった、短時間で本から学びを得る&それを共有するという方法は広がっていきそうな気がしました。
アクティブ・ブック・ダイアローグ、楽しいのでぜひお試しください!

 

今回の内容と近いテーマの記事

あわせて読みたい
映画「Most Likely To Succeed」ーこれからの世界で生き抜く子どもを育てる新しい学校教育とは?「Most Likely To Succeed」は、「人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものか?」というテーマが設定されたドキュメンタリー映画です。...
あわせて読みたい
子どもの脳はどう育つ? 脳科学で赤ちゃんの成長を解説した育児書「パパは脳研究者」子どもの脳の発達について詳しく知りたいなと思っていたのですが、ぴったりな本が出たのでさっそく読みました。脳研究者の池谷裕二さんの新刊「パパは脳研究者」です。池谷さんが、第一子である娘さんの誕生から4歳までの成長を脳科学の観点から綴った、育児記録&脳の働きについての解説書です。...
あわせて読みたい
フィルターバブルの中にいるのか、外にいるのか?「フィルターバブル」。2011年ごろに提唱され、アメリカ大統領選で再び注目が集まった言葉です。 フィルターバブルという言葉を知った当初は・ほとんどのユーザーは、ネットで見ている情報が各ユーザー向けにカスタマイズされていることを知っている ・やろうと思えば、カスタマイズされていない情報を得ることができる...
あわせて読みたい
人生100年時代の生き方と働き方。ライフシフト〜100年時代の人生戦略(書評)読んだ後、これから自分がどう生きていけばいいかの道筋がよりクリアになり、未来により希望が持てるような、そんな気分になる本でした。本書は基本的に、人生100年時代を迎えるにあたってのポジティブな側面に光を当てていますが、もちろん課題についても言及しています。...
あわせて読みたい
ヒップな生活革命
アメリカで起きている生き方の変革とは?ー「ヒップな生活革命」を読んでアメリカのニューヨークやポートランドを中心に起こっているライフスタイルの変化をリポートした「ヒップな生活革命(佐久間 裕美子・著)」が面白かったです。...
あわせて読みたい
働き方メディア Fledge(フレッジ)に、男性育休に関するインタビュー記事が掲載されましたインビジョン株式会社が運営する働き方メディア Fledge(フレッジ)に、夫(加藤たけし)のインタビューが掲載されました! 今年の3月まで7ヶ月間取得した男性育休(育児休業)についてお話ししています。私が育休を取れなかったので、夫に取ってもらえてすごく助かりました!育児の苦労も楽しさも共有できて、とても有意義な期間になったと思います。 ...
ABOUT ME
佐藤 茜
1歳児の母、フリーランスのデジタルマーケター。 分野はNPO/政治/行政が中心。 大学卒業後、人材系ベンチャーで新規事業立ち上げやマーケティングを担当。ニューヨーク留学、東北復興支援NPO、サンフランシスコのクリエイティブ・エージェンシーでのインターン、衆議院議員の広報担当秘書等を経て独立。 より詳しいプロフィールはこちらから↓
関連記事