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テクノロジー分野において活躍しているスーパー中高生がプレゼンする「Edu×Tech Fes 2013 U-18」が2月18日(日)に開催されました。妻の茜( @AkaneSato )と一緒に参加してきたので、動画アーカイブとともにイベントレポートとしてまとめてみようと思います。

 
この「Edu×Tech Fes 2013 U-18」は、「テクノロジー」から「教育」を考え、また「教育」から「テクノロジー」を考えることをテーマにしたプレゼン大会です。U-18ということで、スピーカー陣は全員が中高生。元Google村上さん、Evernote外村さん、脳科学者茂木健一郎さんなど、各界で活躍される様々な著名人が講演した昨年5月の「Edu×Tech Fes 2012」に続き、次世代ITリーダーたちの刺激的なプレゼンを聴く機会になりました。

教育を受ける側でもありながら、最先端のITの世界に身を置き、これからの日本を担うであろう彼らが、一体何を感じ、何を考えているのか。その一端がこの記事を通じて少しでも伝われば幸いです。

【追記】7人のスピーカーの動画アーカイブが公開されていたので、それもまとめてアップしました!(2013/02/18)

<当日のスピーカー(敬称略)>
山本 恭輔(TEDxOsaka)「これからのデジタルネイティブに必要な3つの要素」
角南 萌(女子中学生エンジニア)「Not Afraid」
米山 維斗(Chemistry Quest 取締役社長)「探究心が未来を拓く」
Tehu(デジタルクリエイター)「盲信して醒める」
矢倉 大夢(最年少未踏IT人材)「今必要な『三つ子の魂』とは何か」
VJ TKMi(7sence Inc. 代表取締役)「根拠の無い自信と勢い」
山中 勇成(IPAスーパークリエイター)「教育の必要性」

<イベント告知URL>
Edu×Tech Fes 2013 u-18 天才中学生&高校生、驚異のプレゼンテーション
http://life-is-tech.com/etf18/

 
 

山本 恭輔(TEDxOsaka Surprise Speaker)「これからのデジタルネイティブに必要な3つの要素」

 
 
トップバッターは山本 恭輔さん。彼のことは、このTEDxOsaka 2012のプレゼンでご存知の方も多いことでしょう。

NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション特番」の時も、8人の登壇者の中でただ一人観客からスタンディングオベーションを受けたことで一気に話題になった14歳、まだ中学3年生です。

昨年11月には内閣総理大臣賞も受賞した彼がこの日のプレゼンで伝えてくれた「これからのデジタルネイティブに必要な3つの要素」は、「最先端」「リアルにつながる」「伝える」でした。

 
この日も素晴らしいプレゼンを見せてくれましたが、明日はなんと卒業試験だそうです。頑張ってください!
 
■講演の動画アーカイブはこちら。

<参考記事>

プレゼンの神様を魅了した14歳のプレゼンテーション
http://alternas.jp/study/it_social/22267

人との絆の大切さ訴え 千葉中、山本君が総理大臣賞
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/109725

 
 

角南 萌(女子中学生エンジニア)「Not Afraid」

 

2番手はこの日唯一の女性スピーカー、角南さんです。iMacと同じ1998年生まれの彼女は、中高生を対象にしたアプリ開発コンテスト「アプリ甲子園2012」において『見えるプレゼンタイマー』で優勝を勝ち取っています。
 
■講演の動画アーカイブはこちら。

<参考記事>
『アプリ甲子園2012』優勝は女子中学生作品の秀逸なプレゼンタイマー
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/110/110837/

 
小学生時代を海外で過ごしている彼女は、今の日本の教育に足りないことを的確に伝えてくれました。このツイートは今日のイベントで一番反響が大きかったツイートです。なんと400RT以上!

 
そんな角南さんは今も日々、iTunes Uで世界中の大学の授業を見ながらプログラミングを学んでいるそうです。中高生のためのITキャンプ「Life is Tech !」の参加者でもあるようで、彼女のような若手女性プログラマーがこれからも数多く登場してきてくれるといいですね。

「Life is Tech !」には年間1000人が参加しており、その8割がプログラミング未経験者のようなので、期待が膨らみます。


 
 

米山 維斗(Chemistry Quest 取締役社長)「探究心が未来を拓く」

 
3番手は本日の最年少、中学1年生の米山さん。小学6年生の時に会社をつくった日本最年少社長だそうです。TEDxSeedsで登壇した実績を持つ彼が話をしてくれたのは、宇宙→古代生物→鉱物→無機化学→有機化学→素粒子→宇宙工学と、好きなことが移り変わっていったストーリー。

「興味のマグカップに注がれる水。溢れ始めると次のカップに興味が広がる。」という表現がとても興味深かったです。

 
若者の理科離れが進んでるのが残念で、原子のカードを組み合わせて分子をつくるゲーム「ケミストリークエスト」を小学3年の時に開発!その後プログラミングを学び、iPhoneアプリ化したそうです。興味を持ったらとことん追究する姿勢、自分が面白いと思ったものをみんなと楽しみたいという純粋な想いが印象的でした。
 
■講演の動画アーカイブはこちら。

<参考記事>
ケミストリー・クエスト社社長 米山維斗さん
https://yorimo.yomiuri.co.jp/csa/Yrm0401_C/1221801729988

 
 

Tehu(デジタルクリエイター)「盲信して醒める」

 
休憩を挟んで4番手は、本日のMCも務めるTehuさん。中学生の時に開発したiPhoneアプリ「健康計算機」は累計160万ダウンロードという大ヒットを記録してニュースでもよく取り上げられていたので、ご存知の方も多いことでしょう。

 
また2010年4月から、Apple社の新製品発表会(WWDC)を解説を交えて日本語実況するUstream番組「Tehuのオールナイトニホン」を始め、こちらもWWDC当日の名物番組的な存在となっているので、高校生の持つ実績としては申し分ありません。

 
そんな彼がこの日に語ってくれたキーワードは「盲信」「猛進」「アブノーマル」でした。普通の人とは違う幼少期過ごしたTehuさんは、盲信を繰り返しながらアブノーマルな存在を追求して灘中に入学したものの、校内には数学オリンピックの日本代表選手クラスの際立った存在ばかり。相対的アブノーマルさが低かったことが、様々なチャレンジをするきっかけになったそうです。

今日のイベントにおけるMCはもちろん、彼のプレゼンは本当に素晴らしかったと思います。以下講演の動画、ぜひご覧ください。
 
■講演の動画アーカイブはこちら。

<参考記事>
「いつか起業しなければ」――15歳のiPhoneアプリ開発者Tehu
http://jibun.atmarkit.co.jp/lstudent/rensai/star/07/01.html

 
 

矢倉 大夢(最年少未踏IT人材)「今必要な『三つ子の魂』とは何か」

 
Tehuさんに続いて5番目に登壇したのは、IPA最年少未踏プログラマーで高校1年の矢倉さんです。Tehuさんの後輩で、灘高パソコン研究部では部長を務めている矢倉さんは、中学生ながら合格率10%台の情報セキュリティスペシャリストを最年少で取得、日本OSS奨励賞受賞しています。

 
Linuxカーネルのバグを発見し、すぐに修復用のパッチプログラムを作ってLinuxの開発者向けメーリングリストに英語で投稿したところ、「たぶん最年少」で承認されたことも。昨年末には「高校生科学技術チャレンジ」で文部科学大臣賞も受賞。
 
■講演の動画アーカイブはこちら。

<参考記事>

矢倉さんが文部科学大臣賞 高校生科学技術チャレンジ
http://www.asahi.com/science/update/1217/TKY201212170458.html

驚異の「スマホ世代」 – 「未踏プロジェクト」に挑む高校生
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120920/423985/

 
彼が伝えてくれた大切な力は、「疑問を持ち、考える力」「つながりを見つけ出す力」の2つでした。すぐにググらずに自分で考えることの大切さや、物事のつながりを見つけるとその先の分野にも興味を持てるようになり、視野もどんどん広がること、世の中の見え方が変わることなど、自身の経験をもとに「「今必要な『三つ子の魂』」として、幼少期に基礎となる習慣を身につけることの重要性を伝えてくれたのだと思います。
 
 

VJ TKMi(7sence Inc. 代表取締役)「根拠の無い自信と勢い」

 
10代の、10代による、10代のための擬似選挙サイト「Teens Opinion」の存在は知っていたのですが、そのサイトを立ち上げたのが6人目の登壇者、福岡に住むVJ TKMiさんだとは知りませんでした。小学校6年の時にApple Store福岡でVJ(=Visual Jockey)としてアーティスト活動を開始。2011年に7senseを創業し、「お年玉.me」や「Teens Opinion」などのWebサービスを開発するなど、活動の幅を広げていっています。

モットーは「いつかやるではなく、今やっちゃう」とのこと。「頭を麻痺させるくらいのスピードで実行する」という表現も印象的でした。

 
「不可能そうなことをやるから、応援してくれる」と、根拠の無い自信と勢いで世の中に新しい風を吹き込んでくれている様子は、以下の記事で詳細に語ってくれています。あわせてぜひ。
 
■講演の動画アーカイブはこちら。

<参考記事>

起業の経緯×吉田拓巳氏
http://entrepreneursmind.net/?p=408

【これが「ゆとり」の完全体】疑似選挙サービスTeens Opinionを8日で作った現役高校生社長 吉田拓巳の青春と挑発
http://ji-sedai.jp/special/generations/teens_opinion8.html

 
 

山中 勇成(IPAスーパークリエイター)「教育の必要性」

 

この日最後のスピーカーとして登壇したのは山中勇成さん、通称みゆっきさん。2年ほど前、ドワンゴが15歳のニコ動ユーザーをエンジニアとして採用したことがニュースになったことを覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、それが彼でした。
 
■講演の動画アーカイブはこちら。

<参考記事>
ドワンゴ、15歳の高校1年生をエンジニア採用
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/09/news056.html

 
未踏スーパークリエイター最年少受賞の山中さんの話は、プログラミングの勉強に挫折したものの、つくりたいものができてチャレンジしたらできるようになったという興味深い話に始まり、最終的には教育の必要性について語ってくれました。

 
 

「日本の未来は明るい」と信じられる刺激的な時間

 
7人が登壇を終えて最後に、この日スピーカーを務めたスーパー中高生が勢ぞろいのトークセッションも。十分若い彼らですが、そんな彼らから小学生に向けたメッセージもありました。「自分で責任持てる範囲で自由にするといい」「とにかくいろいろな体験をすること」「出る杭になることを恐れない」など、実践しているスーパー中高生からの力強いメッセージは胸に響き、短いながらも刺激的な時間でした。


 
このイベントに参加しての僕自身の感想としては、妻の茜( @AkaneSato )が簡潔にまとめてくれているものと全く同意なので、そのツイートを拝借(笑)このツイートもすでに80以上RTされてます。

 
 
最後に余談ですが、今回のこのイベントの会場はサイバーエージェント本社のセミナールームだったのですが、この会場が決まったのは5日前の火曜日だったとのこと。もともとApple Store銀座ではかなり前から企画されていたのですが、想像以上の申し込みがあったので急遽CA社での開催も決まり、最終的な参加者は150名ほどいたのではないでしょうか。

Twitterのハッシュタグ「#etf18」もかなり活況でしたし、この「Edu×Tech」というテーマの注目度の高さを改めて実感しました。


 
中学生&高校生を導くITリーダーを育成する新プログラム「LiT Leaders」もスタートするとのことで、僕自身もこれからも楽しみにしています。何かの形で関われたらいいなぁ。

中学生 & 高校生を導くITリーダー|LiT Leaders
http://life-is-tech.com/leaders/


 
 
<補足>

昨年5月に開催された「Edu×Tech Fes 2012」に関しては、Ust配信された動画アーカイブがありました。僕もまだ全ては見れてませんが、以下にアーカイブを紹介しておきますので、よろしければご覧ください。かなり豪華スピーカー陣ですよ!

「Edu×Tech Fes 2012」の動画アーカイブその1
・Google日本法人元社長 村上 憲郎 氏
・慶応義塾大学大学院教授 中村 伊知哉 氏
・東京大学教授 三宅 なほみ 氏
・脳科学者 茂木 健一郎 氏


 
「Edu×Tech Fes 2012」の動画アーカイブその2
・RainbowApps 渡部 薫 氏
・MOVIDAJAPAN 孫 泰蔵 氏
・ドワンゴ取締役 夏野 剛 氏
・Evernote株式会社会長 外村 仁 氏


 
 
<このイベントレポートに関連したアットカフェの記事>

世界10都市で同時開催!「ソーシャルメディアウィーク東京2013」の豪華ゲスト陣
http://atcafe-media.com/2013/02/13/smwt2013/

受験英語から使える英語へ:英語勉強法まとめ(2013年版)
http://atcafe-media.com/2013/02/13/english2013/

グローバルオープンフォーラム「社会イノベーター人材育成とデザイン思考」
http://atcafe-media.com/2013/01/19/global_open_forum/

【人生を方向付けてくれる動画5選】
変化の激しいこの時代に、新たな一歩を踏み出す人たちへ
http://atcafe-media.com/2013/01/13/coming_of_age_day/

【まとめ】「教わる」から「学ぶ」へと変わりゆく世界の教育の最前線をフィーチャーしたWIRED教育特集”THE FUTURE OF LEARNING(未来の学校)”
http://atcafe-media.com/2013/01/05/the_future_of_learning/

年始にふさわしい5つのTEDトーク【スーパープレゼンテーション新春スペシャル】
http://atcafe-media.com/2013/01/04/ted_talk/

【イベントレポート(講演スライドつき)】
本場スタンフォード大学d.schoolに学ぶ!「デザイン思考入門」ワークショップ
http://atcafe-media.com/2012/11/10/design_thinking/
 
 

インターネット、マーケティング、テクノロジー、コミュニティデザイン、NPO、地域活性、海外、新しい働き方などのテーマにおいて、加藤たけし&佐藤茜( @AkaneSato )の夫婦2人で情報発信しています。更新情報は以下からもぜひ。
 

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http://atcafe-media.com/takeshi_kato/
 
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About The Author

加藤 たけし

ソーシャルメディアのビジネス活用コンサルティングを手がける株式会社ループス・コミュニケーションズ所属。ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京)パートナー。日本最大規模の読書コミュニティ・読書朝食会”Reading-Lab”(通称リーラボ)発起人 。1983年生まれ。2006年SFC卒。座右の銘:「ひとりじゃできないこと、みんなでやる。」 より詳細なプロフィールや連絡先はこちら ↓

11 Responses to 7人の日本を担うスーパー中高生が語るテクノロジーと教育「Edu×Tech Fes 2013 U-18」【イベントレポート】

  1. […] 7人の日本を担うスーパー中高生が語るテクノロジーと教育「Edu×Tech Fes 2013 U-18」【イベントレポート】 #etf18 | アットカフェ […]

  2. 石山城 より:

    前から記事は知っていたのですが、やっと動画をぜんぶ見ることができました。衝撃。 『もう、自分は今スグ隠居すべきだ…』そんなこともよぎるほど衝撃w 加藤さん、あかねさん、素晴らしい記事まとめ、ありがとうございました。 ガツンときました。

  3. […] ■ 7人の日本を担うスーパー中高生が語るテクノロジーと教育「Edu×Tech Fes U-18」【イベントレポート】 […]

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