世界最大のDIYの祭典であり、家族でも楽しめる、発明と創造に役に立つ情報が満載の展示会「Maker Faire」をご存知でしょうか。エレクトロニクス、サイエンス、ロボット、アートなど異なるジャンルの作品を展示し、作り手(Maker)たちがものづくりの知識や経験を共有したり、交流したりする国際的なイベントです。日本でも2008年から開催されてきた「Make:Tokyo Meeting」が、今年からさらにクリエイティブに「Maker Faire Tokyo」として生まれ変わり、12月1日(土)〜2日(日)に開催されています。
サンフランシスコのベイエリアで開催された今年のMaker Faireには、なんと11万人以上もの人々が訪れたとのこと。全世界で広がってきているMakerムーブメントを体感したいと思い、僕も1時間弱だけでしたが本日参加してきました。
<参考URL>
Maker Faire Tokyo 2012:http://makezine.jp/
出展していたMakerは、技術愛好家からクラフト作家、教育者、ホビースト、エンジニア、アーティスト、学生、企業など非常に多岐に渡ります。会場の様子はこんな感じ。17時までのところ、僕は16時を過ぎてからやっと会場入りできたのですが、すごい熱気でした。
■日本の新しい「メイカーズ」と製造業の未来を考える
日本の新しい「メイカーズ」と製造業の未来を考えるうえでやはり外せないのは、クリス・アンダーソンでしょう。「ロングテール」のコンセプトと言葉を世に知らしめ、次いでビット世界における無料経済モデルを「フリー」という概念として提唱したクリス・アンダーソンの最新刊「MAKERS」では「メイカームーブメント」の実像を描き出されています。また、11月9日に六本木アカデミーヒルズ49にて開催された「WIRED カンファレンス2012」においてクリス・アンダーソンが伝えたメッセージは、以下特設サイトにて収録動画全編が期間限定で公開中されてます。
<WIRED CONFERENCE2012 特設サイト>
「THE MAKER MOVEMENT 新しい産業革命が始まる」
基調講演の収録動画全編(2013年1月11日までの期間限定公開)
http://wired.jp/conference/streaming01.html
メイカームーブメントにおける重要な変化として、オープン・イノベーションの台頭が挙げられるのは間違いないでしょう。しかし、Co-Creation(共創)の考え方が伝統的な日本の製造業に根付いたとはまだ思えませんし、むしろ最も苦手な部分でもあるとも言えます。クラウド・ファンディングが少しずつ浸透してきて、モノを生み出すフェーズはかなり進化を遂げてきているはずなので、「製造業大国」と呼ばれてきた日本が持つ可能性はさらに広がっていくと信じています。上述の動画はまだ全ては見れていないのですが、これから年末にかけてじっくり見る予定です。
参考までに、僕が今日30分ほどで回ったMaker Faire会場内を写真で簡単にレポートします。Maker Faire Tokyo 2012は明日(12/2)まで開催中なので、もしご都合がつく方はぜひ足を運んでみてください。
<参考URL>
クリス・アンダーソン:わたしがメイカームーヴメントに重要な意味を見いだした理由
http://wired.jp/2012/11/28/wiredconference2012-chrisanderson/田中浩也:日本におけるデジタルファブリケーション、そのポテンシャル
http://wired.jp/2012/11/30/hiroyatanaka/誰もが「作り手」になれる時代、エンジニアの存在価値とは?
~『MAKERS』著者クリス・アンダーソンに聞く
http://engineer.typemag.jp/article/chrisanderson
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