コラム

ペイ・フォワード(恩送り)が紡いだストーリー 〜「30歳記念プレゼント企画」のその後〜


 

HOLSTEE社マニフェストのポストカードをペイ・フォワード(恩送り)する30歳記念プレゼント企画

 
昨年12月4日、僕は無事に30歳の誕生日を迎えることができました。その前日、20代を終えるにあたってこれまでの人生を振り返ってみた時、僕が大切にしている行動指針のひとつは “ペイフォワード ~Pay it Forward~” だなぁと思ったので、勢いでバースデー当日にこんな記事を書いてみたり。

【30歳記念プレゼント企画】「これはあなたの人生だ」
HOLSTEE社マニフェストのポストカードをペイ・フォワード(恩送り)します
http://atcafe-media.com/2013/12/04/pay-it-forward/

 
応募条件として5つの条件 “全て” に該当する方のみとさせていただくなど、かなり自己中心的なプレゼント企画だったかと思うのですが…ツイートは100以上、なんとFacebookのいいね!は800以上と、非常に多くの方々に共感いただき、大変嬉しく思っています。改めて皆さん、ありがとうございました。
 
 

当選したお二人からの嬉しいメッセージ、ペイ・フォワード(恩送り)が紡いだストーリー

 
当選者発表(プレゼントの発送)は1月上旬に済んでいるのですが、このブログでご報告ができていなかったので、遅くなってしまいましたが改めてご報告を。以下のお二人にHOLSTEE社マニフェストのポストカードをプレゼントさせていただきました。


一人目は坂本 優楽さん。
今回のポストカード到着時に嬉しい声をツイートで届けてくれました。

<参考記事:彼女がbtrax社でインターンをしている時に知り合いました>
サンフランシスコ・シリコンバレーを拠点とするクリエイティブエージェンシーbtrax社の東京オフィスに夫婦2人で行ってきました
http://atcafe-media.com/2013/01/12/btrax_tokyo/

 
そしてもう一人は、社会人2年目で21歳の濱野さんという男性です。
彼とはまだ一度もお会いしたことがないのですが、30歳記念プレゼント企画を僕がFacebookにアップした際、ものすごく熱いメッセージを返してくれたのがとても印象的でした。

ご本人から了承いただきましたので、そのメッセージをこのブログでご紹介したいと思います。(原文ママ)

社会人2年目21歳の濱野と申します。社会に出る一か月前に友達を自殺で亡くした私は若者が死ぬ社会っておかしいということに気づきました。

そして私自身いてもたっても居られず、日本橋から京都まで走るという企画を実行し、その旅で様々な人から優しさを受け取りました。その優しさを受け取った経験から世の中捨てたもんじゃないと私自身が感じその優しさを死ぬ一歩手前の人が受け取れば、もしかしたら思いとどまるかもしれないと思い、世の中に優しさを足すにはどうしたらいいか、一年間仕事・ランニング・読書をしつつ考え行動し続けました。

そこでたまたまカルマキッチンを知り、ペイフォワードという映画も知りました。

そして「隣の人にビールを奢る社会づくり」代表としてスタートし、居酒屋にて自分のエピソードを語り自分の飲食費より多めにお金を出資し、次の人の代金まで支払うという活動を始めました。「隣の人にビールを奢る社会づくり」は隣の人にビールを奢るような優しい社会づくりを目指しているため、思いついたペイフォワードをひたすら試したり、greenz.jpに載ってるような様々な良いアクションを真似し誰にでも社会を変えるアクションを起こせるということを実感してもらうことを目指してます。

今はまだ居酒屋やタクシーで金銭によるペイフォワードを行うだけですが、いつか良いことを真似し破壊しさらにいいアイディアを出すような守破離的な活動をしたいです。

今回はこの活動を開始したまたまこのような企画を発見致しましたので、応募させていただきます。

この企画を見つけたのもたまたま、BBT大学の説明会で知り合った方についていき、オーダーメイドスーツをのりで作ってしまったことがきっかけなので不思議な運命を感じてます。

書きたいことが山ほどありますが全て書くことができないので、現在私の人生に情熱が灯ってから何を達成できたかを書きます。

○若者がもっと生きやすく自分の道を選べるように。他人の色眼鏡を外し、視野を広げ夢を叶えるための道に行けるように母校にて【先輩と夢を語ろう】という企画の運営を行い高校生に対して様々な価値観の提供をした。
○初フルマラソン3時間11分
○百キロマラソンの完走
○一年過ごした会社の寮。毎日朝同じ時間に起き新聞を読み、空だった本棚を埋めたことから寮母さんに絶対的な信頼を置かれ、幼稚園のころからの友人の夢を叶えるルームシェアを始め寮をでたが。寮に住んでいる自傷行為をする22歳の子を助けて欲しいと頼まれ、高校生のころからの夢を語り挫折を語り少しだけその子に光をともせた。彼と話をしたのが12月4日で12月5日寮母さんから真っ暗な部屋だった彼の部屋に明かりがついたと報告を受けた。まだまだ彼を救うのはこれからだが頑張ったかいがあると実感。
彼に伝えたことは大きく二つ。
例え話で自分が一億円借金をしたとする、自分は苦しいけども、【俺は一億円借金してるけど生きてる】っていえば友達が笑ってくれる。笑えるのが分かるんだから辛い自分の人生なんて今すぐ笑っちゃえばいい。

○過去は変えられないけど、今すぐ方向転換すれば未来は変えれる。

鬱になってしまった彼と出会えたのもきっと自分がパンの耳で過ごしたり、身体を削りながらずっと若者の明るい未来を想像し続けた結果だと思うと感動しております。

30になるまでにランニングの旅をしながらペイフォワードを行うということをしたいです。日本一周ペイフォワードの旅です。

長文失礼致しました。若気の至りだと思って下さい。まだまだ背伸びして頑張りたい年頃ですので。

改めてお誕生日おめでとうございます。

(元投稿:http://on.fb.me/1ebttug

 
見ず知らずの人に対して、自分の想いをここまで強く伝えられるというのは、本当にすごいと思います。このメッセージはできるだけ多くの人に見てもらいたい。できるだけ多くの人に、彼の想いを知ってもらいたい。そんなことを考えながら、この記事でご紹介させていただきました。

またお会いしたことがない方ですが、いつの日かゆっくりお話しできることを心待ちにしています。 
 
ということで、僕が思いつきで企画した30歳記念のプレゼント企画はここまで。「ペイ・フォワード(恩送り)」の考え方がこれからもより多くの人に広がり、少しずつでもより良い世の中になっていくといいなぁと思っています。今回の企画がそのための小さな一歩、きっかけの一つになっていれば幸いです。

「ペイ・フォワード(恩送り)」に溢れる世の中へ。

皆さん、引き続きどうぞよろしくお願いします!
 
 
 
<今回の記事と近いテーマのブログ記事>

「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられる。」
16歳少女マララ・ユスフザイの国連スピーチ
http://atcafe-media.com/2013/12/31/malala-speech/

「速く行きたいのなら、一人で行け。遠くへ行きたいのなら、みんなで行け。」
僕が最近関わっている4つのNPO
http://atcafe-media.com/2013/11/26/make-the-world-a-better-place/

「ほしい未来は自分たちでつくる。」日本の未来をもっと素敵にするためのソーシャルデザイン事例が詰まった1冊からさらに厳選した9事例
http://atcafe-media.com/2013/05/08/social_design/

”社会課題の解決につながる取り組み”を紹介する「未来を変えるデザイン展」
http://atcafe-media.com/2013/05/20/mirai_design2013/

「社外同期」を持つということ
〜企業の垣根を壊した次世代新人研修「シェア研修」は次のステップへ〜
http://atcafe-media.com/2013/08/20/share_training/
 
 

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加藤 たけし
デジタルマーケティングのコンサルタント。民間企業の週3正社員&文部科学省 大臣官房 広報戦略アドバイザー(非常勤国家公務員)の官×民 複業中。慶應SFC卒。1歳児の父。育休7カ月。准認定ファンドレイザー。座右の銘:「ひとりじゃできないこと、みんなでやる。」より詳細なプロフィールや連絡先はこちら ↓
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