先週、休暇で1周間、夫とパリに行ってきました。二人共初のヨーロッパです。観光地にも行きたいけど、それだけじゃ物足りない、でも現地に知り合いもいないしフランス語も分からないしなぁ…と思っていたのですが、本屋でいい本に出会いました。
「パリのいちばん」という本です。
作者はフランス人と日本人のハーフの佐藤絵子さんというパリ在住のエッセイストの方。本の「はじめに」の章で、佐藤絵子さんはこう述べていました。
今、この本を書こうと思った理由。それは「お金」と「流行」を徹底的に無視するパリのガイドブックに挑戦しようと思ったからです。
普通のガイドブックとは一味違った、地元から、フランス人の視点から見た、10ユーロあれば楽しめるパリの魅力を書いた本。
このコンセプトに共感しました。「いちばん」をキーワードに、パリでいちばん美味しいバゲット、いちばん古い映画館、いちばん楽しいレストラン…等々が紹介されています。
写真もきれいで、文章も軽やかな感じで素敵です。
50個以上の「パリのいちばん」が載っているので、特に気になったところを訪れてみました。
もくじ
パリでいちばん眺めのいい公園
Parc de Belleville(ベルヴィル公園)
パリの素晴らしい眺めが堪能できる公園。そもそもベルヴィルという地名が”Belle vue(美しい眺め)”から名付けられたそうです。もっと温かい季節だったらここの芝生でのんびりしたかったなぁ。
パリでいちばん古いパティスリー
Stohrer(ストーレー)
1730年からあるお菓子屋さん。ポーランド王女のお抱えパティシエが開業したそうです。
歴史を感じさせつつも、庶民的な雰囲気のある素敵なお店でした。
パリでいちばんロマンティックな橋
Pont des Arts(ポン・デ・ザール)
恋人たちが愛の証に橋のフェンスに錠をかけていく有名スポットらしく、確かに数千個?の錠前が付けられていました。ハートがふたつ重なった形の南京錠、かわいいですね。
パリでいちばんおいしいマドレーヌ
Ble sucre(ブレ・シュクレ)
砂糖でコーティングされたマドレーヌ、外はさっくり、中はしっとりで確かに美味しかったです。
パリでいちばん奇跡が起こる教会
Chapelle Notre Dame de la Medaille Miraculeuse (奇跡のメダイユ教会)
コレラが蔓延していた1930年のパリで、この教会の修道女がマリアさまからのお告げでメダルを作り、人々に配り始めると、疫病が収束したそうです。それから、この教会のメダルを手にした人に奇跡が起こるという噂が広まり、今ではメダルを求めて世界中から人が集まるようになったそうです。
私もいくつか購入しました。
パリでいちばん古いショコラトリー
Debauve de Gallais(ドゥボーヴ・エ・ガレ)
1800年創業の老舗ショコラ店。ルイ16世の元薬剤師が甥と創業したそうです。
なんだか気品のある雰囲気のお店でした。試食もさせてくれました。
パリでいちばんロマンティックな壁
Le mur des Je t’aime (ジュテームの壁)
アベス地区にある、世界中の言葉で「アイラブユー」と書かれているアート作品。人々の和解と、異国籍の人々をつなぐ平和や愛を映すシンボルになっているとのこと。素敵なコンセプトですね。
日本語もいくつかありますね。
パリでいちばんおいしいホットチョコレート
Les Philosophes(レ・フィロゾフ)
「哲学者」という名前のカフェ。ホットチョコレートは、温めたミルクとチョコが別々にきて、自分で混ぜて好きな濃さにできます。
ホットチョコも美味しかったんですが、一緒に食べたランチもとってもよかったです。パリに住んでたら確実に通いそう。
こんな感じで初めてのパリ、満喫してきました。
もちろんエッフェル塔やヴェルサイユ宮殿など定番の場所も素晴らしかったです。パリ旅行をまとめた写真はこちらからどうぞ。
https://plus.google.com/photos/100152680024322262307/albums/5946782673984434337
「パリのいちばん」は、パリが初めての方にも、何回か行かれている方も楽しめる本だと思います。
私みたいな初心者の方は、定番の場所と取り外せる地図のついた一般的なガイドブックも合わせて持っていた方が安心かもしれません。私は「ことりっぷ」のパリを買いました。
パリ、本当に雰囲気があって、歴史や文化の厚みを感じる素敵な街でした。またいつか訪れたいです。
参考:前にニューヨークに行かれる方におすすめの本も紹介しました。ニューヨークも大好きな街です。