少し前の話ですが、妻の茜( @AkaneSato )と夫婦2人で2泊3日、東北に行ってきました。福島、仙台、石巻、女川、そして山元町をまわってきたのですが、復興4年目、このタイミングで訪れることになった意味があったなぁと実感しています。
現地で体験したこと、感じたことの全てをこのブログでお伝えするのは正直難しいですが、以下のトピックスに絞ってまとめておこうと思います。
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・東北最大級のコワーキングスペース「cocolin」
・女川における地域・民間・行政の協働のあり方
・イトナブ石巻=「IT」×「イノベーション」×「営む」×「学ぶ」
・ETIC.の右腕派遣プログラムで「愛さんさん宅食」にジョインした濱野さん
・山元町で活動する地域団体や支援団体が集う「未来への種まき会議」
もくじ
東北最大級のコワーキングスペース「cocolin」
〜被災地で立ち上がる起業家や経営者が集い、志をLinkしていくための空間〜
東北最大級のコワーキングスペース「cocolin」は、仙台駅から徒歩10分程度、JR仙石線の榴ヶ岡駅からは徒歩30秒の好立地です。一般社団法人MAKOTO 理事の本多さんにcocolinの空間をご案内いただいたり、MAKOTOの事業についてお聞かせいただきました。
東北最大級のコワーキングスペース「cocolin」について書いた詳細記事はこちら。
東北最大級のコワーキングスペース「cocolin」
〜被災地で立ち上がる起業家や経営者が集い、志をLinkしていくための空間〜
http://atcafe-media.com/2014/04/14/cocolin/
女川における地域・民間・行政の協働のあり方
この写真の右下に見えるのは、女川町の横倒しになったビルのひとつです。ネット上で写真はよく見ていたのですが…本当に目を疑う光景でした。ビルが津波で倒れた例は世界でも珍しく、震災遺構として保存を目指す動きもあったものの、周辺の復興工事の支障になるため、今秋までに取り壊す方向とのこと。その前に実際に自分の目で見ることができてよかったです。
NPOアスヘノキボウの桑原さんにご案内いただいた女川の様子をまとめた詳細記事はこちら。
女川における地域・民間・行政の協働のあり方
http://atcafe-media.com/2014/04/14/onagawa/
イトナブ石巻=「IT」×「イノベーション」×「営む」×「学ぶ」
石巻の次世代を担う若者を対象にソフトウェア開発やウェブデザインを学ぶ拠点と機会を提供し、地域産業×ITという観点から雇用促進、職業訓練ができる環境づくりを目指しているイトナブ石巻。東京ソーシャルシフトの会でいつもお世話になっている中村さんがイトナブ代表の古山さんをご紹介くださり、オフィスでお話をお聞きしてきました。
イトナブ石巻代表の古山さんとお会いした際の詳細をまとめた記事はこちら。
イトナブ石巻=「IT」×「イノベーション」×「営む」×「学ぶ」
http://atcafe-media.com/2014/04/14/itnav/
ETIC.の右腕派遣プログラムで「愛さんさん宅食」にジョインした濱野さん
今回の東北滞在が決まった時、真っ先に連絡したのが、愛さんさん宅食の濱野さんでした。2013年12月、僕が実施した「30歳記念プレゼント企画」に対して、まだ一度もお会いしたことがなかったにも関わらず、ものすごく熱いメッセージをくれた彼です。仙台で牛たんを食べながら、いろいろとお話しできてよかったです。
「愛さんさん宅食」にジョインした濱野さんと仙台で牛たんを食べた際の様子をまとめた詳細はこちら。
ETIC.の右腕派遣プログラムで「愛さんさん宅食」にジョインした濱野さん
http://atcafe-media.com/2014/04/14/ai-sansan/
山元町で活動する地域団体や支援団体が集う「未来への種まき会議」
3.11の震災により、主要産業であるイチゴ栽培も壊滅的な被害を受け、農園のほとんどが津波で流されてしまった山元町。「山元ぐるりんツアー」という企画があり、被災した小学校や駅など「震災遺構」として保存を目指している施設訪問や、町で活動する地域団体・支援団体が集まって定期開催されている「山元の未来への種まき会議」への参加など、本当に有意義な1日でした。
イチゴ狩りをはじめ、山元町を訪問した際のレポート記事はこちら。
山元町で活動する地域団体や支援団体が集う「未来への種まき会議」
http://atcafe-media.com/2014/04/14/yamamoto-tanemaki/
cocolin、アスヘノキボウ、イトナブ石巻、愛さんさん宅食、山元の未来への種まき会議…復興に関わり続ける理由が増えました
僕たちがいま住んでいる日本は、環境問題や少子化、高齢化、地域の過疎化、エネルギー供給問題など、他国がまだ直面していないレベルの問題を多く抱える課題先進国。その中でも東北は、3.11の震災によって、何年も先だと思われていた課題に一気に直面することになりました。他国をモデルとして参照することは難しいですが、それをいかに解決し、乗り越えていくかというプロセスは、後に諸外国のモデルとなり得るもの。それがいま、東北で起きていることなのだと思います。
震災から3年が過ぎ、4年目を迎えた今、ハード面での「復旧」から、コミュニティの再生や産業の活性化といった、いわゆるソフト面での「復興」のステージに移行している様子を、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、体で感じることができました。今回の夫婦2人での東北滞在。本当にあっという間でしたが、想像をはるかに超える濃密な時間を過ごすことができました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
「一人じゃできないこと、みんなでやる」。
今まさに、世界的にとても重要なポジションを担っている僕たちが、組織や会社の枠を超えて協力し合うこと。それがが必要なのだと、改めて強く実感することができました。偶然立ち寄った仙台の書店で、発売されたばかりのこの本を手にとったのも、必然だったのかもしれません。
東北発 10人の新リーダー 復興にかける志
https://kahoku-ss.co.jp/books/978-4-87341-320-4/
GRA 代表取締役CEO 岩佐大輝さん、株式会社八木澤商店 代表取締役 河野通洋さん、NPOカタリバ 代表理事 今村久美さん、NPO法人アスヘノキボウ 代表理事 小松洋介さん、ISHINOMAKI 2.0 代表理事 松村豪太さんをはじめとする10人が登場する書籍との出会いもあって、僕にとっても、今回の東北滞在によって、復興に関わり続ける理由が増えました。
その方法は様々ですが、僕が知っているものを少しだけご紹介させていただきますね。
WORK FOR 東北(ワークフォー東北) – ともに働く。ともに育つ。
http://www.work-for-tohoku.org/イノベーション東北:インターネットの力で復興をサポート
http://www.innovationtohoku.com/右腕派遣プログラム | 震災復興リーダー 支援プロジェクト
http://www.etic.or.jp/recoveryleaders/activity/migiude助けあいジャパン:助けあいの入り口
http://tasukeaijapan.jp/?page_id=28
また、頻繁に被災地に行くのは難しいかもしれませんが、被災地に行かなくてもできる復興支援の方法もいろいろあります。妻の茜( @AkaneSato )が以前書いた記事もあわせてご紹介。
被災地に行かなくても復興支援できる方法まとめ
http://atcafe-media.com/2014/03/09/3years311/
最後になりますが、現地で体験したこと、感じたことの全てをこのブログでお伝えするのは正直ムリでした…(頑張って書きましたが)
もっと詳しい話に興味をお持ちいただけた場合は、ぜひご連絡ください!
加藤たけしのプロフィール・連絡先はこちら:http://atcafe-media.com/takeshi_kato/
<今回の東北滞在に関するその他の記事>
東北最大級のコワーキングスペース「cocolin」 女川における地域・民間・行政の協働のあり方 イトナブ石巻=「IT」×「イノベーション」×「営む」×「学ぶ」 ETIC.の右腕派遣プログラムで「愛さんさん宅食」にジョインした濱野さん 山元町で活動する地域団体や支援団体が集う「未来への種まき会議」
http://atcafe-media.com/2014/04/14/yamamoto-tanemaki/
加藤たけし&佐藤茜(@AkaneSato)夫婦2人の情報発信
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