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Room to Read創設者John Wood氏来日講演&ダボス会議でも活躍するリーダーたちのパネルディスカッション【イベントレポート】


「教育と人材育成でイノベーションを起こせ!-世界基準のリーダーシップの育て方-」というテーマで開催されたのは、ダイヤモンド社創立100周年記念の講演会。基調講演には国際教育NGO Room to Read(ルーム・トゥ・リード)の創設者John Wood(ジョン・ウッド) 氏、そしてパネルディスカッションには以下4名が登壇する豪華なイベントでした。

・Teach For Japan 創設 代表者 松田 悠介 氏
・NPO法人 クロスフィールズ 代表理事 小沼 大地 氏
・インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 代表理事 小林 りん 氏
・慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授 石倉 洋子 氏

 

ジョン・ウッドの講演テーマは「教育で世界を変える」。約4年前もグロービスでジョンの講演を聞いたことがあり、個人的にもかなり影響を受けました。その時以来、2冊目の書籍を出版したということで、彼の最新講演を聞くべく、このイベントに参加してきました。


 

■「教育で世界を変える」ため、コミュニティと一緒につくり上げていたジョン・ウッド

 
ジョンの話で印象的だったのは、数多くの実績を数字で伝えてくれたこと。こんな感じです。


 
特にインパクトがあったのは、1つ目を1999年に建てて以来、今では1日6つのペース(4時間に1つ!)で建てていることになるという図書館の数!僕自身もこの取り組みには非常に意義を感じていて、読書朝食会”Reading-Lab”(通称リーラボ)で図書館2つ分の寄付をしてたりします。

<参考記事>
発展途上国に図書館が2つ建ちます! ~小さなアクションの積み重ねが大きな意味を持ったとき~
http://atcafe-media.com/2011/04/01/roomtoread_readinglab/

 
またジョンからは、Room to Readの信念について語られるとともに、Room to Read Japanのスタッフに対する称賛のメッセージもありました。なんと、Room to Read Japanはグローバルにおいて、5年連続でトップグループになっているとのこと!


 
以下のような勉強会をさせていただくご縁もあって、Room to Read Japanの皆さんとは以前から親しくさせていただいているので、個人的にもすごく嬉しく思っています。

<参考記事>
「NPOのためのソーシャルメディア活用術」勉強会で講演させていただきました
http://atcafe-media.com/2012/10/28/npo_socialmedia/

 
そして、ジョンの講演の後半はこの新刊の話。Room to Readという組織がこの10年間で、どうしてこんなに早く成長することができたのか?そのストーリーが描かれた書籍です。

ジョンはポイントとして、「ローカル・コミュニティと密接に連携してやっていくこと」を強調してました。やはりCo-Creation(共創=共に創る)というか、コミュニティと一緒につくり上げることの重要性を再認識する時間になりました。


 
来日講演の最後に、ジョンは“Think Big”というメッセージを繰り返してくれました。創業初期の展開ペースでは負けてたものの、創業後12年というスパンで比べるとスターバックスよりも圧倒的に早いとのこと!


 
2000年の設立以来、学校約1,600校、図書館約15,000以上を建ててきたRoom to Readが、非営利の世界にもたらしたインパクトは本当に大きいでしょう。米マイクロソフト社のマーケティング部門幹部という要職を捨て、世界で最も急成長を遂げた非営利組織をつくったジョン・ウッドの1冊目の書籍、未読の方はぜひ読んでみてください。

 

<参考記事>

世界中に、図書館を建てまくる男 | インタビュー | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/13715

ルーム・トゥ・リード創設者ジョン・ウッド 、「成長の秘訣はコミュニティーにあり」
http://alternas.jp/work/ethical_work/38305

 
 

■教育と人材育成でイノベーションを!ダボス会議でも活躍するリーダーたちのパネルディスカッション

 
今回のイベントレポートでは詳しくは書きませんが、以下4名による1時間のパネルディスカッションも開催されました。

・Teach For Japan 創設 代表者 松田 悠介 氏
・NPO法人 クロスフィールズ 代表理事 小沼 大地 氏
・インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 代表理事 小林 りん 氏
・慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授 石倉 洋子 氏

 
お一人おひとりが普段から講演活動を頻繁にしていらっしゃる方々なので、4名で1時間というのは正直かなり短かったので残念でしたが…より詳しく紹介されている記事を以下にまとめてみました。ご存知ない方は、ぜひ参考にしてみてください。
 
■Teach For Japan 創設 代表者 松田 悠介 氏

元・体育教師が、ハーバードで出会った天職|グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/34590
 
■NPO法人 クロスフィールズ 代表理事 小沼 大地 氏

“超”優秀な人材が、NPOに押し寄せる理由 | アジア新興国への「留職」で熱くするニッポン | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/12992
 
■インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 代表理事 小林 りん 氏

スペシャル対談 小林りん × 滝川クリステル
http://goethe.nikkei.co.jp/serialization/takigawa/120209/
 

上記お三方の中であえてご紹介させていただきたいのは、いよいよ本格始動となるTeach For Japan創設者で、僕と同年代の松田悠介さんです。ハーバードの卒業生5人に1人が働くことを望み、採用されるのはおよそ10分の1という非常に狭き門となっている教育NPO「Teach For America」。2010年の全米就職人気ランキングで1位となって以来、日本国内でもかなり注目を集めてますね。

最近書籍を出版されたこともあって、これからも注目&応援してます!書籍もまだ読めていないのですが、近々読んでみようと思います。
 

 
また、今回モデレーターを務めてくださった石倉洋子さんに関しても、以下書籍は以前妻の茜( @AkaneSato )が読んで、かなり影響を受けたようです。グローバルなキャリア設計、常に意識していかなきゃいけないですね。
 

 
ということで、「教育と人材育成でイノベーションを起こせ!-世界基準のリーダーシップの育て方-」というテーマで開催されたイベントのレポートとして、写真を中心にまとめてみました。

参加費は5,500円と決して安くはなく、モード学園コクーンタワーのホールも定員500名の大きな会場だったにも関わらず、あっという間にチケットが売り切れてしまったようなので…残念ながら参加できなかった方にとっても、お役に立つレポートとなっていれば幸いです。

モード学園コクーンホールの様子

 
<参考:このイベントレポートで紹介した書籍>

 
<3月のアクセスランキング上位記事>

[1位]55歳の人生論 ー「考える生き方」と「ぶざまな人生」を読んで
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ソーシャルメディアや海外情報など、加藤たけし&佐藤茜( @AkaneSato )夫婦の Facebookページ「@cafe(アット・カフェ)」です。
 


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ABOUT ME
加藤 たけし
デジタルマーケティングのコンサルタント。民間企業の週3正社員&文部科学省 大臣官房 広報戦略アドバイザー(非常勤国家公務員)の官×民 複業中。慶應SFC卒。1歳児の父。育休7カ月。准認定ファンドレイザー。座右の銘:「ひとりじゃできないこと、みんなでやる。」より詳細なプロフィールや連絡先はこちら ↓
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