コラム

読書朝食会リーラボが「想像以上」に有意義だと思った3つの理由

読書朝食会”Reading-Lab”(通称リーラボ)は2013年1月21日に5周年を迎えました

2008年1月21日、当時はまだ「リーラボ」という名前もなく、本を持ち寄って朝集まるから「読書朝食会」ということで、朝6時50分に都内某所に集合してくれた猛者は7名。

もともと朝は苦手だった僕ですが、第2回以降もなんとか開催し、半年後くらいからはいろいろな方が主催者として各地で開催してくれるようになり…気がつけば5年が経ちました。

<参考記事>
【朝活】人気読書朝食会「リーラボ」発起人・加藤たけしさんに聞く! 本業以外のプラスアルファがもたらすものは想像以上に多い
http://careerzine.jp/article/detail/1386

ということで、1月21日当日はちょっと難しかったのですが、1月27日(日)の朝、5周年突破記念としての読書朝食会”Reading-Lab”(通称リーラボ)を開催してきました。

会場は渋谷ヒカリエ近くの電源カフェ「beez」。日曜日の朝9時スタートと朝早めの時間でしたが、会場の定員いっぱいの14名の方々にお集まりいただき、充実したひとときを過ごすことができてとても嬉しかったです。

<告知ブログ>
5周年突破記念!読書朝食会リーラボを開催します
http://atcafe-media.com/2013/01/17/readinglab_5th_anniversary/

 

ちなみに、読書会には様々な形がありますが、今までこのブログではほとんど説明できていなかったと思うので…僕自身が5年前に発起人として始めた「読書朝食会”Reading-Lab”(通称リーラボ)」は、「本を通じて人生をより豊かにする仲間が集う場」ということで、朝時間に10名前後がカフェに集まり、オススメの本を紹介し合うというスタイルで開催しています。

持ち寄ったオススメ本に関して、一人あたり1分30秒〜2分くらいの短時間で概要を紹介し、その後はフリートーク。本の紹介とフリートークをセットで長くとも10分を目安とし、そのサイクルを参加者の人数分繰り返します。4~6名で1グループになることが多いので、大体1時間で読書会の時間はおしまいです。時間に余裕がある方はそのままその場に残って会話を楽しむこともあったり。


 
このリーラボスタイルの読書会のポイントは、以下の3つかなぁと個人的には思っています。もちろん、人によって受け取り方は千差万別だと思いますので、あくまで個人的にですが(^^;)

1. 本に関するアウトプット
2. 朝時間を有効活用できる
3. 第3の居場所(サードプレイス)の仲間ができる

この3つのポイントは、僕にとってリーラボが「想像以上」に有意義だった3つの理由です。「本」 × 「朝」 × 「仲間」=「リーラボ」といったところでしょうか。その詳細をこれからご説明させていただきます。
 
 
 

1. 本に関するアウトプット

 
1つ目のポイントは「本に関するアウトプット」。読書をしたうえで、「著者はどのような人か」「どのような内容だったか」「興味深かったポイントは何か」「そもそもその本を手に取った理由」「参考になった点」「今後実践していきたいと思ったこと」などをアウトプットする機会になるということです。たとえば以下は、今回の5周年突破記念リーラボで紹介された書籍の一部。

本を読んでいる人は大勢いますが、読んだ本について、アウトプットする場は意外と少ないものです。僕自身、社会人になってからは毎月10冊程度の本を読むようにしていましたが、リーラボを始める前は本を読むだけで、本に関するアウトプットはほとんどできていませんでした。会社で仕事の話はしても、本の話はほとんどしません。プライベートで友人と会う時も、本の話題はそんなに挙がりません。家でブログに書評を書こうと思って少しだけ始めてみても、思いのほか大変で続かず…結局、本は「読んだらおしまい」になっていることがとても多かったのです。

そんな中で、「本に関する話をすること」が目的の場というのは、身近にありそうでなかった、新鮮なものとなりました。事前の準備に多くの時間を割くこともなく、忙しければ当日の朝、カフェに向かう移動時間に頭の中を整理するだけでも大丈夫です。1分半くらいの短い時間であれば、その程度の準備で話ができちゃいますし(笑)そんな気軽な「本に関するアウトプットをする場」だということが、1点目のポイントです。
 
 

2. 朝時間を有効活用できる

 
2点目のポイントは「朝時間を有効活用できる」ということ。「朝活」という言葉もありますが、やはりこれは大きな特徴でしょう。読書会は、形式的には昼夜を問わず開催・参加ができるものです。しかし、夜は残業や急な用事などで思い通りにコントロールできないことも多いですし、食事なども結構な金額がかかります。昼間は仕事中なので、自由が利かないという方がほとんどでしょう。そんな昼や夜と比べて、朝の時間は「思い通りに使える時間」です。もちろん「朝時間を有効に使いたい」と考えて、意識的に早起きをした場合に限ってですが(^^;)

いつもより少しだけ早起きをして、その分だけ早めに会社の近くまで向かい、読書会に参加する。そうすれば満員電車でストレスを溜めることもないし、出社後はすがすがしい気持ちで仕事に取り組めます。ギリギリまで寝ていて、焦って準備をして始業時間直前にデスクに到着し、そのまま落ち着かない1日を過ごした場合と比べると、朝時間を有効活用できた時の精神的なゆとりが1日を通じて全然変わってくるのは、感じたことがある方も多いことでしょう。早起きのメリットは、きっと多くの人が実感しているはずです。

でも正直、「毎日そんなに早起きする生活はツライ…」という方も多いだろうと思います。そのような人たちにとってリーラボが、朝早く起きるためのお手軽な理由になっているようです。理由もなく早起きを頑張るのではなく、「朝時間を有効活用するための場」としてリーラボがあるということが、2点目のポイントです。

ちなみに僕自身、このように読書朝食会を開催していることもあってか、毎日早起きしていると思われているケースが多いですが…そんなことは全然ありません(苦笑)寝るのが遅くなってしまった日にはムリに早起きはしません。というか、学生時代からもともと夜型の人間なので・・・リーラボや朝Meetup(プライベートな打ち合わせはなるべく朝時間に行うようにしています)がある時に早起きをして、そうじゃない日は普通にゆっくり起きてます。早起きはムリせずできる範囲で、が大切ですよね。
 
 

3. 第3の居場所(サードプレイス)の仲間ができる

 
3点目は、会社でもなく家庭でもない「第3の居場所(サードプレイス)の仲間ができる」ことでしょう。これはもともと想定していたワケではなく、僕自身も想像以上に有意義な人間関係を構築することができて、正直驚きました。でも少し落ち着いて考えてみれば、その理由がはっきりとわかってきたような気がします。

特にビジネスの場合だと、初対面は名刺から会話が始まることがほとんどです。でもリーラボの場合は、話は名刺から始まるのではなく、本から始まります。現在の仕事や名刺に載っている肩書きなどは関係なく、本の話から始まることによって、その人の考え方や価値観・志向性がストレートに表に出るのです。

理由もなく早起きをするのがツライのと同じで、理由もなく自分自身の考え方を初対面の人に説明することも、非常にハードルが高い行為です。でも、自分の好きな本を通じたやりとりであれば、それが自然とできてしまう。気軽なアクションだからこそ、初対面から意気投合するケースが多いのでしょう。そんな「第3の居場所(サードプレイス)の仲間ができる」場に、リーラボがなっているんだと思います。

そういえば、僕は2011年に結婚式をやったのですが、その二次会に参加してくれた人の半数以上はリーラボつながりだったような(笑)
 
 
 
・・・いろいろと思い起こしながら文章を書き綴っているうちに、こんなに長文になってしまいました(^^;) この記事ではこのくらいにして、リーラボのことはまた機会をつくって、振り返りながらまとめていこうと思います。

改めて、5周年突破記念リーラボにご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!そして一緒に企画してくれたマレ&まささん、これからもどうぞよろしくお願いします!
 
 
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加藤 たけし
デジタルマーケティングのコンサルタント。民間企業の週3正社員&文部科学省 大臣官房 広報戦略アドバイザー(非常勤国家公務員)の官×民 複業中。慶應SFC卒。1歳児の父。育休7カ月。准認定ファンドレイザー。座右の銘:「ひとりじゃできないこと、みんなでやる。」より詳細なプロフィールや連絡先はこちら ↓
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