コラム

受験英語から使える英語へ:話す編(2013年版)

受験英語しかやってこなかった日本人が一番難しいと思うのは話す事ではないでしょうか。私もそうでした。リスニングと同じで話すためにも反復練習が必要です。ここではスピーキングの勉強法について書きます。
 
 

■定期的に話す機会を作る

 
スピーキングに関しては一人で勉強するのはけっこう大変です。一人で勉強していても進歩が分かりにくいです。

私の場合は大学でESSという英会話サークルに入りました。日本人同士でしたが、定期的に話す機会を持って自分の実力の進捗を見るのはとても効果的です。一緒に勉強する仲間ができるのもモチベーション維持にいいと思います。

大学生の場合は、おそらくどこの大学にもこういった英語系のサークルがあると思います。社会人の場合もある程度の規模の都市であれば英語の勉強会があります。
例えばTEDを見て英語でディスカッションするTEDeeとかおもしろかったです。

TEDee
http://tedeejapan.com/
 
 
もちろんお金を払って英会話学校に行くのもいいと思います。

話す機会を作るという事に関して言えば一番簡単な方法は今はオンライン英会話ですね。私はレアジョブラングリッチを使っていました。1ヶ月毎日話しても5000円くらいと激安です。だいたいどこのサービスも2回くらいは無料お試しを提供しているので、まずは試してみるのもいいと思います。
 
レアジョブ
http://www.rarejob.com/

ラングリッチ
http://langrich.com/

 
 

■基本は自習

 
こうした英語を話す機会はあくまでも自分の実力をチェックしたり勉強する習慣をつくるための「試験」のようなものと考えた方がいいです。受験英語から移行するためにはやはり自分である程度地道に練習していく事が大切です。始めは自習多めで、徐々に実際に話す割合を増やしていくのがおすすめです。
 

「話す」ための自習としてはまず「英会話ぜったい音読」を使いました。これは日本の中学生の教科書レベルの英語をひたすら音読する、というものです(実際に英語の教科書で使われている文章をピックアップして載せているようです)。中学生の英語なので単語も簡単だし、添付のCDのスピードもゆっくりめです。初学者にとてもおすすめです。CDのスピードについていけるようになる過程が楽しかったです。

その後は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使いました。これは日本語の短い文章を英語に直して話す、という練習ができる本です。左のページに日本語、右のページに対訳の英語が載っています。だいたい「私の姉は僕より背が高い」みたいな簡単な文章なのですが
これがやってみると意外と難しい。でも繰り返して行くうちにどんどん英語を組み立てる回路が頭にできていく感じがしました。基本的な構文はほとんど網羅されています。

 
 

■発音は意外と大切

 
NYに行って、発音は大切だと実感しました。たくさん話さなくても発音がいいと「英語が話せる人」と思われるようになります。逆に、実際話せてもカタカナ英語だと「あまり話せない人」という印象になります。多分、前者は「英語はできるけど口数が少ない人」と思われるためでしょう。

発音の強化としては「フォニックス“発音”トレーニングBook」 を使いました。ひとつひとつの音を丁寧に解説してくれています。発音系の本はどれもそこまで違いが無いと思います。何か一冊買ってCDを聞きながら発音の練習をしていくのがいいと思います。

あとは好きな英語の歌を歌えるようにする、とかもいいです。日本語は基本、「子音+母音」という音の構成ですが英語の場合「子音+子音」の場合もあり日本語発音のまま余計な母音を入れて歌うと、うまく歌えなくなります。歌の練習は、英語の発音に慣れるのにいいと思います。

 
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ABOUT ME
佐藤 茜
2歳児の子育てをしながら編集・マーケティングまわりで活動中。NPO法人ETIC.が運営するDRIVEメディアの編集長。 大学卒業後、人材系ベンチャーで新規事業立ち上げやマーケティングを担当。ニューヨーク留学、東北復興支援NPO、サンフランシスコのクリエイティブ・エージェンシーでのインターン、衆議院議員の広報担当秘書等を経験。 より詳しいプロフィールはこちらから↓
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