社会

低年収時代 × グローバル化=フィリピン「超」格安英語留学!?

■注目され始めているフィリピン英語留学

 
語学留学といえば、アメリカ、イギリス、オーストラリア…でも最近はフィリピンが候補に上がることが増えてきているようです。
フィリピンでは英語が公用語として使われているからです。今週のAERAでは、「フィリピン留学『月10万円』英語力」という特集が組まれていました。

いま、日本は低年収化が起こっており、今後も所得は増えないだろうと言われています。また、グローバル化によって英語の重要性が増してきています。その現状に対してのひとつの解決策として、格安フィリピン英語留学が熱い!という流れが起きているようです。

 

■フィリピン留学するなら必読の本

 
そんな中、世界一周中の友人、太田さんがご自身のフィリピン留学経験をもとフィリピン「超」格安英語留学という本を出版しました。

学校選びから、フィリピン現地情報、留学経験者21名の方の体験談まで、これでもかというほどフィリピン留学に関しての情報が詰め込まれています。

フィリピン「超」格安英語留学 目次

第1章
破格の英語マンツーマンレッスン!
フィリピン留学という衝撃

第2章
語学学校の選び方のポイント

第3章
フィリピン留学にて注意すべきポイント

第4章
語学留学だけではない!
フィリピン留学の魅力と、交通事情

第5章
その他、知っておくとよいポイント

第6章
日本にいてもフィリピン英語は活用できる!
留学後の英語力維持成長に!

第7章
フィリピン留学、筆者体験記

第8章
フィリピン留学体験者の声(アンケート)

 

 

■とにかく安い!フィリピン留学

 
題名にもなっているようにフィリピン留学の魅力はその安さ。

フィリピンでは、多くの仕事の給与所得は、日本の約10分の1程度でしょう。

そのため、マンツーマンレッスンを格安で受けることができます。

フィリピンでは1日4〜6時間のマンツーマンレッスン(+グループクラス)に、3食ついて、さらには寝る場所まで提供されて
10万円を切る学校も存在しています。平均的な1ヶ月の語学学校費用で多いのは10〜15万円でしょう。

私はニューヨークの英会話学校に行ったのですがほとんどのクラスが10人〜20人のグループでのレッスンでした。
少人数(3〜8人)のクラスも取っていたのでよかったのですが大人数のクラスでは、授業中、一回も発言する機会がないこともありました。日本人が一番苦手なスピーキングを強化するためにこのフィリピン留学での格安のマンツーマンレッスンは非常に効果的だと思います。
 

 

■英語勉強に本気な韓国

 
そんなフィリピンでの英語レッスンですが留学生はほとんど韓国人だそうです。

フィリピンには英語学校がおおよそ500校程度あるといわれているのですが、
そのうち95%以上の英語学校は韓国人オーナーによって
経営されているということでした。

“留学には行きたい人が行けばいい”というイメージが
日本にはあるかと思います。
(中略)
しかし、韓国の場合はその事情が異なります。
彼らは”留学に行かなくては就職・昇進できない”という意識を持っています。

韓国はアジア通貨危機(1997年)のあと景気が悪化し国内市場も小さいことから企業のグローバル化が進みました。採用においても求められる英語力はどんどん上昇しているようです。

韓国の英語と就職に関してインパクトがあったのは、以前目にした大石さんという経営者の方のこのツイート。

今日は韓国の若いmba学生にインタビュー。
韓国ではTOEIC930点は、恥ずかしくて言えないらしい。
「一応900点は超えてます、、」もごもご。満点が山ほどいるから。
すごい競争になっている。

大石さんツイート

韓国のキャリア事情についてヒアリング。
いま就活しているのは3歳から英語教育をうけ
英語はしゃべれるひとばかりのようだ。
TOEIC900点は常識で、あまりにみんな900点ばっかりなので、
偽物でないか、試験だけでなく喋りもできるのか、という疑いになっているらしい

大石さんツイート

日本もこれからこんな状況になっていくんでしょうか。
 

 

■オンライン英会話で留学無料お試し

 
フィリピン留学と聞いてフィリピン人の英語の発音はどうなの?と懸念される方もいるかと思います。私はフィリピン人の先生でのオンライン英会話をしているのでいろんな先生と話したのですが発音はけっこういいと思います。

不安な方はフィリピンオンライン英会話学校各社が提供しているお試しレッスンで実際にフィリピン人の先生と話してみてはいかがでしょうか?

例えば私が会員になっているレアジョブでは2回無料レッスンが受けられます。
 

 

■フィリピンと英語の関係から考える日本の今後

 
この本を読んで、フィリピン人のオンライン英会話の先生と話していた時のことを思いだしました。
フィリピンは英語が公用語ですが生まれた時から英語を使うわけではなく、学校で第二外国語として英語を習います。日常生活では、まだまだタガログ語等の現地語も使われています。

その先生が言うには価格帯が高いお店では店員もお客さんも英語を使う事が多く、価格帯が低い店では現地語が使われる事が多い、とのことでした。エリートビジネスマンや高い教育を受けた層ほど流暢に英語を話せるからです。

「大学の友だちと話すときも、あえて英語で話すの。だってその方がかっこいいし。地元のバスの中で英語で話していると周りの人から見られて、ちょっと優越感を感じることもあるよ笑」
なんて、その先生は話していました。

日本も、英語を公用語化する会社や大学が出てきていますがあと何十年かしたら、フィリピンみたいな状況になっていったりして…と妄想してしまいました。。

フィリピン留学を考えている方は必読ですが英語を勉強している方、したい方にもぜひおすすめしたい本です。

関連記事:
フィリピンで英語を学べば「1日マンツーマンで6時間レッスン、3食と寝る場所も込みで月額10万円!

いま、話題の“フィリピン留学”とは何ものなのか? ~『フィリピン「超」格安英語留学』(その1)

ABOUT ME
佐藤 茜
2歳児の子育てをしながら編集・マーケティングまわりで活動中。NPO法人ETIC.が運営するDRIVEメディアの編集長。 大学卒業後、人材系ベンチャーで新規事業立ち上げやマーケティングを担当。ニューヨーク留学、東北復興支援NPO、サンフランシスコのクリエイティブ・エージェンシーでのインターン、衆議院議員の広報担当秘書等を経験。 より詳しいプロフィールはこちらから↓
関連記事